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動物フィギュア考現学
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チョコエッグに始まった日本の動物フィギュアの世界。
その古今東西の魅力と、進化するフィギュアを訪ねて、
ちょっと頑固でちょっと間抜けな中年オタクの考現学。
動物フィギュアに捧げる毒舌饒舌人間哀歌。

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タツノオトシゴの系譜(22) 修正とお詫び

2012/01/30 03:18
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日本水族館立体生物図録 08 オオウミウマ 2007年4月 製作・海洋堂 製作総指揮・松村しのぶ 原型製作・木下隆志

 このフィギュアは、「日本水族館立体生物図録」の「オオウミウマ」です。2007年4月の発売とあります。 「名古屋港水族館・スペシャルアソート」から2年1ヵ月が経ちます。
 ここで、私は大変な過ちをしてしまいました。謝らなければ成りません。この系譜(16)の「省略された腹ビレ」の所で、ふたつの大きな勘違いをしてしまいました。
 ひとつは、お腹の下にあるので「腹ビレ」と思っていたのは「尻ビレ」の間違いでした。もともと、タツノオトシゴには「腹ビレ」はないそうです。お粗末ですが、ここに訂正と謝罪を致します。
 もうひとつは、その「尻ビレ」の存在にあります。タイトル通りだと「尻ビレ(腹ビレ)」は全ての「タツノオトシゴ」に存在する様にお話をしていますが、本当は、「尻ビレ(腹ビレ)」は雄には無く、雌だけにある様です(一部の例外はある様ですが…)。と考えると、「省略された腹ビレ」は架空のお話しとなります。フィギュアの進化も曖昧なものとなってしまいました。「雄から雌」に変化しただけとなります。
 上記のふたつの事柄に、この場を借りて訂正とお詫を致します。なお、本来ならば、系譜(16)のページにも修正をすべきなのですが、反省と戒めを兼ねて、追記として注釈をいれて、現行のままで「タツノオトシゴの系譜」を進めてゆこうと思います。
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タツノオトシゴの系譜(21) 感性の進化 

2012/01/29 01:09
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原色海水魚図鑑・名古屋港水族館SPECIAL ASSORT 07 タツノオトシゴ 2005年3月 監修・豊平両生爬虫類研究所 原型製作・KOW 

  「原色海水魚図鑑T」と、この「名古屋港水族館SPECIAL ASSORT」の違いが判りましたでしょうか。この僅かな違いが、動物フイギュアにとっては実に大切な事なのです。
 大切な事なのですが、「この変化でフィギュアがどれだけ良くなったのだろうか。」と私は考えてしまいます。この変化(進化)に、フィギュアの良し悪しは余り変わらないのではないのでしょうか。あなたはどう思いますか。
 実は今、このふたつのフィギュアが机の上に並んでいます。確かに「名古屋港水族館SPECIAL ASSORT」の方がリアルに見えますが、その差はささやかなものです。人によっては「原色海水魚図鑑T」の方が良いと感じられる方もいるのではないでしょうか。そういう人がいても不自然ではありません。けれど恐らく、製作された方々は、このささやかな変化に惜しみない努力と苦心と、僅かな変化を見逃さない熱意を持って製作されていると思います。この変化の正体は、勿論、更にリアルに、生命感のあるフィギュアの製作と言う意図がありますが、それは同時に、製作に携わった人々の感性の表れではないでしょうか。それは技術的な側面でも無く、技巧的な緻密さの問題でもありません。それは、製作サイドの個性でしか成立しない表現の領域なのです。誤解を承知で言うと「好きとか嫌い」とかの領域なのです。フィギュアの進化と言う事よりも、製作に携われた人々の感性や気持ちの進化(変化)」と言った方が良いのかも知れません。

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タツノオトシゴの系譜(20) 僅かな違い

2012/01/28 01:33
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原色海水魚図鑑・名古屋港水族館SPECIAL ASSORT 07 タツノオトシゴ 2005年3月 監修・豊平両生爬虫類研究所 原型製作・KOW

 更に違いがあります。「原色海水魚図鑑T」の台座のサンゴはグレーの単色仕上げですが、この「名古屋港水族館SPECIAL ASSORT」の台座には赤や緑、ピンクの彩色が施されています。実は、「原色海水魚図鑑T」もこの彩色台座のフィギュアも幾分か混入されていますが、この「名古屋港水族館SPECIAL ASSORT」の台座は全て彩色されたものとなっている様です。


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タツノオトシゴの系譜(19) その違い

2012/01/27 03:26
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原色海水魚図鑑・名古屋港水族館SPECIAL ASSORT 07 タツノオトシゴ 2005年3月 監修・豊平両生爬虫類研究所 原型製作・KOW

 本題です。「図鑑T」の「タツノオトシゴ」と、この「名古屋港水族館SPECIAL ASSORT」のそれとは何処が違うのでしょうか。写真を良く見て下さい。「図鑑T」の「タツノオトシゴ」は、全体的に赤茶色で仕上げられていて、口の先端とお腹が、若干ですが明るく彩色されています。ところが、「SPECIAL ASSORT」のそれは、全体的に焦げ茶色で仕上げられていて、そこに淡い焦げ茶(殆んど灰色)を口の先端とお腹と頂冠(頭部の上の突起)を中心にグラデーションを付ける形で着彩されています。確かにこのフィギュアの方がリアル感があり、生命感もあると思います。けれど、私には、やや「淡いこげ茶」が全体を包んでしまって、白っぽく仕上げられているのが気になります。

 
 
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タツノオトシゴの系譜(18) 思い出フィギュア

2012/01/26 03:49
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原色海水魚図鑑・名古屋港水族館SPECIAL ASSORT 07 タツノオトシゴ 2005年3月 監修・豊平両生爬虫類研究所 原型製作・KOW

 私はその違いを確かめたくてこのシリーズを集め始めました。幸いにも、今でも名古屋港水族館の中で販売されているとの情報があり、昨年の秋に出向きました。今でも100円のガチャガチャは時代を感じる不思議な感覚があり、実に懐かしく嬉しく思いました。が、全てを手に入れる事が出来ず、悔しさを抱えて帰路を急いだ記憶があります。当然の事ながら、ひとつのフィギュアには必ずその人の思い出があります。手に入れたい理由は様々ですが、手に入れた事の経緯はその人にとっては掛け替えのない大切な思い出なのです。コレクターはきっとそんな思い出の収集家でもあると思っています。いや、きっとその思い出の収集のためにコレクションをつづけているのかも知れません。
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タツノオトシゴの系譜(17) 名古屋港水族館SPECIAL ASSORT

2012/01/25 02:28
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原色海水魚図鑑・名古屋港水族館SPECIAL ASSORT 07 タツノオトシゴ 2005年3月 監修・豊平両生爬虫類研究所 原型製作・KOW

 このフィギュアは昨日までの「原色海水魚図鑑T」の色違いフィギュアです。「原色海水魚図鑑・名古屋港水族館SPECIAL ASSORT」の「タツノオトシゴ」です。2005年3月の発売とあります。昨年まで私は、「SPECIAL ASSORT」と称しているので「原色海水魚図鑑T」と「原色海水魚図鑑U」から選出しただけのフィギュアだと思っていました。ネット等で時々見かける事が出来たのですが、「図鑑T・U」のそれとが写真では区別できませんでした。そんな折、あるブログで「原色海水魚図鑑・名古屋港水族館SPECIAL ASSORT」は、それまでの「図鑑T・U」とは明らかに彩色が異なると言う事が書かれていたのです。発売された当時からの興味のある方なら恐らく、承知の事だと思いますが、その後に興味を持った私には全くの無知でもあったのです。
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タツノオトシゴの系譜(16) 省略された腹ビレ

2012/01/24 01:42
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原色海水魚図鑑T 12 タツノオトシゴ 2004年9月 監修・豊平両生爬虫類研究所 原型製作・KOW

 このフィギュアにも、欠点があります。「タツノオトシゴ」も魚です。実はお腹の下(横)には小さなヒレ(腹ビレ)があります。私もこの系譜を書く前までは知りませんでした。後に紹介する「日本水族館立体生物図録」の「オオウミウマ」や、昨年の12月に発売された「ネイチャーテクニカラーMONO タツノオトシゴ(マグネット×ストラップ)」には、良く見るとこのヒレが再現されています。フィギュアが進化している証拠なのですが、このフィギュアにはそのヒレは有りません。恐らく省略されたのだと思います。この系譜の中では「生命感」を感じる事の出来る良いフィギュアだけに残念でなりません。
 泳ぎの不得意な「タツノオトシゴ」の尾はタコの足の様にサンゴや岩・海藻等に絡まり、海流に流されないようにしている魚です。足をからませる事で生活していると言っても過言ではないでしょう。この魚の特徴でもあります。ところがこのフィギュアは、泳いでいる様子を再現されているのでしょうか、尾を伸ばしている姿勢を取っています。「タツノオトシゴ」のイメージからは違和感を覚えますが、逆にリアルな印象を与えているのではないでしょうか。

追記。  上記内容には、不適切な「言葉」と「内容」があります。私の勉強不足が招いた文章です。ここに訂正とお詫びを致します。
※「腹ビレ」を「尻ビレ」に訂正。
※「尻ビレ(腹ビレ)」は雄には無く、雌のみにあるものです。(一部の例外を除く)
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タツノオトシゴの系譜(15) リアルなフィギュア

2012/01/23 03:43
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原色海水魚図鑑T 12 タツノオトシゴ 2004年9月 監修・豊平両生爬虫類研究所 原型製作・KOW

 具体的にこの「タツノオトシゴ・フィギュア」を見ていきましょう。やはり目はこの様な半球状の飛び出た目が特徴的で私には心地良いものです。胴体のディテールもリアルに再現されています。ようやく、再現モデルとしてのフィギュアになって来ました。胴体に骨の様な節の凹凸があります。それが鮮明に表現されています。専門的には「躯幹輪(くかんりん)」と言うのですが、この「躯幹輪」の数で「タツノオトシゴ」と「オオウミウマ」とを見分けるそうです。私は「タツノオトシゴ」の地方名が「ウミウマ」なので、大きな「タツノオトシゴ」という種類が「オオウミウマ」と思っていましたが、この様な部分で見分けられる事に意表を突かれた思いがしました。再現モデルと言いましたが、リアルなフィギュアになったと言う事でしょうか。
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タツノオトシゴの系譜(14) 原色海水魚図鑑T

2012/01/22 03:05
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原色海水魚図鑑T 12 タツノオトシゴ 2004年9月 監修・豊平両生爬虫類研究所 原型製作・KOW

 昨日から紹介している写真は、「原色海水魚図鑑T」の「タツノオトシゴ」です。2004年9月の発売となっています。
「平成十五年原色干支図鑑」から1年8ヵ月が経ちます。如何でしょうか。明らかに「遊び道具」から「置き物」へと変化しています。更にその意図は進化し、「置き物」から「展示模型」へとミニチュア動物フィギュアは進化してゆきます。台座が情景を造り、モチーフとその情景を忠実に再現する事をこのフィギュアは意図され、製作されているのではないでしょうか。なぜ、ミニチュアでありながら「展示模型」と言う複雑なスタイルが産まれたのでしょうか。この様なスタイルを取っているミニチュア動物フィギュアは、海外ではあまり見る事ができません。近年では若干の変化がありますが、基本的には日本独特のスタイルなのではないでしょうか。その事は別の機会にお話しさせて頂く事として、「展示模型」と言う新しいスタイルがミニチュア動物フィギュアの主役となる事で、様々な要素を産み、様々なフィギュアを進化させていった事は既成の事実ではないでしょうか。
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タツノオトシゴの系譜(13) 観賞模型

2012/01/21 00:16
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原色海水魚図鑑T 12 タツノオトシゴ 2004年9月 監修・豊平両生爬虫類研究所 原型製作・KOW

 昨日の続きをもう少しお話ししなくてはなりません。「遊び道具」から「展示物(模型)」への変化は、ユージン(敬略)だけの事ではありません。系譜(9〜10)で紹介した「チョコエッグ」でも起きているのです。年代から考えるとむしろ、「チョコエッグ」の方が先輩になるのですが、明らかにその事を意図したのが、2002年2月に発売された「チョコエッグ・クラシック」ではないでしょうか。「チョコエッグ・第2弾」の「ビワコオオナマズ」には台座が無く、床に置くと倒れてしまいます。他の「魚・フィギュア」には台座がありますがこの「ビワコオオナマズ」には何故か無いのです。ところが、リニューアル版の「チョコエッグ・クラシック」の「ビワコオオナマズ」には台座が追加製作されているのです。勿論、台座の有無が問題ではなく、「観賞模型」として製作されているかどうかが、大きな分岐点になると思います。ただ、海洋堂(敬略)の「チョコエッグ」や「チョコQ」は「玩具としてのフィギュア」と言う路線を崩すことなく2006年3月に発売された「チョコQ・第11弾」まで続いたのです。
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タツノオトシゴの系譜(12) 遊び道具から置き物へ 

2012/01/20 01:28
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平成十五年原色干支図鑑 オオウミウマ(タツノオトシゴ) 2003年1月 監修・奥山秀輝 

 この「オオウミウマ・フィギュア」は、エラ(目と胸ビレの間)がない事や斑点模様が均一な事などから玩具的な要素が多く見られますが、この「平成十五年原色干支図鑑」の中には、「ベンガルトラ」や「ニホンザル」の様にその当時としては良く出来たフィギュアが幾つかある事から、リアルな再現モデルへと移行する痕跡を見る事が出来ます。玩具的な要素とは「遊び心」というのではありません。この系譜の始めに幾つか紹介した「ヤウイ・フィギュア」の様に「再現する事」を手段としたものではなく、その動物のイメージを「遊び道具(手に持って遊ぶ玩具)」としてデザイン的に構築したものを言っていますが、この「平成十五年原色干支図鑑」はそうではなく、小さいながらも「置き物」である事を強く意図して製作されています。例えば、この「オオウミウマ・フィギュア」には「岩風の台座」が造られ、「ヒメネズミ・フィギャア」には何故かグリーン色の床が造られ、「地鶏(小地鶏)・フィギュア」には「ひよこ」が足元を支えているのです。「遊び道具」から「置き物」としての変化が、今日の日本のミニチュア動物フィギュアの在り方を大きく変えてゆく足掛かりになったのではないでしょうか。勿論、「置き物」とは「展示物」と言う事です。
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タツノオトシゴの系譜(11) 原色干支図鑑 

2012/01/19 00:41
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平成十五年原色干支図鑑 オオウミウマ(タツノオトシゴ) 2003年1月 監修・奥山秀輝 

 このフィギュアはユージン(敬略)から発売になった「平成十五年原色干支図鑑」の「オオウミウマ」です。
 ユージン(敬略)の動物フィギュアの中で、私の知る限りでは2001年4月に発売になった「世界の動物立体全百科1」と言うフィギュア群があります。その後、2002年に「原色爬虫類カメ目図鑑」「原色爬虫類カメ目図鑑[改訂版]」「原色両生類カエル図鑑」「原色爬虫類トカゲ図鑑」、2003年に入ってこの「平成十五年原色干支図鑑」と続いています。その年(2003年)の5月にはユージン(敬略)を名実共に不動の地位に押し上げた「原色淡水魚図鑑T」が発売されます。この「平成十五年原色干支図鑑」は、「原色淡水魚図鑑T」の前の製作発売と言う事になります。ユージン(敬略)の動物フィギュアでは丁度、節目(過渡期)にあたるフィギュアなのです。

















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タツノオトシゴの系譜(10) ハナタツ  

2012/01/18 02:41
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チョコエッグ・日本の動物 第3弾 051 タツノオトシゴ 2000年2月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 このフィギュアには、頭部に細長い角が幾本かあります。「タツノオトシゴ」にも例外的に生える事もあるそうですが、一般的には「ハナタツ」であることが理解されます。この角が「タツノオトシゴ」のイメージを造っているのでしょうか…。言い方を変えるとデザイン的には違和感を覚えますが、「ハナタツ」ならば表現に必要な特徴です。、「ハナタツ」と言う特異な魚をフィギュアとして製作されている事が、イメージではなく実物の再現を優先させている事の証明だと思います。けれど、道化師の様な目の周りの彩色は明らかに玩具的な趣があり、見れば見るほどに不思議と愛嬌があり、親しみ易く感じられるのは私だけでしょうか…。
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タツノオトシゴの系譜(9) 日本の動物

2012/01/17 00:46
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チョコエッグ・日本の動物 第3弾 051 タツノオトシゴ 2000年2月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 タツノオトシゴでも、その仲間たちには多種多様な姿をしている事や、その幾つかがフィギュアになっている事を理解して下さい。その上で、今日から日本のミニチュア動物フィギュアの紹介です。

 このフィギャアは、フルタ製菓(敬略)のチョコエッグ「日本の動物・第3弾」の「タツノオトシゴ」です。これは写真の通り、あまりリアルなものではありません。むしろ、「ヤウイ・フィギュア」と似ている部分があります。けれど、「ヤウイ・フィギュア」ほどはデザイン的に洗練されたものではありません。彩色を見ると原色が目立ち、、「ヤウイ・フィギュア」を連想させられますが、フォルムはデザイン化されていません。むしろリアルなフィギュアを求めている様に感じます。けれど、技術的にまだまだ未熟な部分が玩具の様な印象を造りだしたのではないでしょうか。
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タツノオトシゴの系譜(8) 玩具としての再現

2012/01/16 03:01
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オーストラリア・ヤウイ Series4-24 Omate Ghost Pipefish(パイプウオ)

 この「パイプウオ・フィギュア」の事を少しお話ししておきます。ヤウイ・フィギュアには詳細な表現はありません。このフィギュアには体全体(胸ビレ・背ビレ・尾ビレも含めて)にイボの様なブツブツした丸い突起があるのが見えると思います。実はこれは丸い突起ではなく、実物は「髭や針」のような棘に体全体が覆われているのです。子供の玩具と言う観点から触っても安全なフィギュアとして、この表現を選んだのでしょう。その丸い突起に合せた形でヒレの凹凸が彫られ、分厚いヒレが生まれたのです。そのイメージを損なわないディテールとフォルムがデザインされています。そのユニークなデザインは彩色にも表れていて、詳細な表現は避けて原色に近い色を選択し要点だけを着彩する表現を取っています。これはフォルムと良く合った彩色ではないでしょうか。更にそれらのイメージは、そのモチーフとなった動物のイメージ(印象)を玩具として素直に再現されている事に、私は共感させられるのです。
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タツノオトシゴの系譜(7) ヤウイの願望

2012/01/15 03:10
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オーストラリア・ヤウイ Series4-24 Omate Ghost Pipefish(パイプウオ)

 ただ、チョコエッグはその性格上、体を分割し、パーツを造らなければなりません。そのパーツを再び組み立てる必要があります。組み立てる時には、それぞれのパーツとの勘合の技術が必要になります。この勘合は大変に難しい技術でもあります。ふたつのパーツが隙間なくピッタリと合わなければならないからです。日本のチョコエッグを製作した海洋堂(敬略)はこの難問を技術で乗り越えて来ました。けれど、ヤウイは敢えて、勘合部分を可動にする事で、勘合する部分に「遊び(隙間)」を造り、その難問を回避して動物フィギュアの条件を満たす事が出来たのではないでしょうか。少し捻くれた見方なのかもしれませんが、全く当てはまらない事柄でもない様に思います。もっとも、それ以前に、玩具としての「ヤウイ・フィギュア」と位置付けると可動する事は大変に大きな願望でもあったのではないでしょうか。
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タツノオトシゴの系譜(6) 可動するフィギュア

2012/01/14 02:29
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オーストラリア・ヤウイ Series4-24 Omate Ghost Pipefish(パイプウオ)

 このフィギュアがヤウイの「パイプウオ」です。この名称もヤウイを紹介しているサイトから引用したものですが、日本の「ニシキフウライウオ」の事と思われます。ヤウイの動物フィギュアの特徴のひとつに全部ではありませんが、胴体の一部が可動する様に造られているものも多くあります。このフィギュアでは「頭(目の後ろ)」と「胴体」と「尾っぽ」に分かれているのが写真から理解できると思います。フルタ(敬略)のチョコエッグでは分かれていても動きませんが、ヤウイ・フィギュアは僅かですが可動します。面白い事に、この「パイプウオ・フィギュア」の「頭」と「尾っぽ」が「胸ビレ」と連動されていて、「頭」や「尾っぽ」を上下に動かすとその「胸ビレ」も僅かに上下するのです。ただ、その動きが少ないために、連動させてまでも可動にする必要があるのかと問われれば、私は無口になってしまいます。ただ…。
















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タツノオトシゴの系譜(5) 補色関係

2012/01/13 03:01
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オーストラリア・ヤウイ Series4-49 Leafy Sea Dragon(リーフィーシードラゴン)

 勿論、モチーフとなる動物の特徴をデフォルメ(誇張)して製作すれば、それで「ヤウイ・フィギュア」になると言うものではありません。モチーフとなる動物の選択にもセンスが必要ではないでしょうか。タツノオトシゴやリーフィードラゴン、ウィーディーシードラゴン等の種類の選別ではありません。その動物の最も魅力的で美しい状態や個体を再現し、デフォルメする事も動物フィギュアを製作する上では欠かす事の出来ない要素ではないでしょうか。
 この「リーフィーシードラゴン」の配色を見て下さい。「飾りビレ」が淡い緑です。胴体はオレンジ色です。この配色は「補色関係」にあります。美術史で、印象派の画家たちが好んで使っていた配色です。美しいとされた配色を再現しているのです。それでは動物フィギュアとしては嘘の配色をしていると思われるかも知れませんが、このフィギュアの解説書には、この配色の「リーフィーシードラゴン」の写真が載せられているのです。「嘘の配色」ではなく、人間の感性にあった「リーフィーシードラゴン」を見つけていたのです。この様に動物フイギュアはただ再現すれば良いと言うものではなく、製作者の感性も必要とされるのだと言う事を少しでも理解してもらいたいものです。

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タツノオトシゴの系譜(4) ヤウイのリーフィーシードラゴン

2012/01/12 01:09
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オーストラリア・ヤウイ Series4-49 Leafy Sea Dragon(リーフィーシードラゴン)

 この写真がヤウイのリーフィーシードラゴンです。如何でしょうか。個人的なお話しですが、私はこのフィギュアと次に紹介するパイプウオを見て、ヤウイに興味を持つようになりました。タツノオトシゴの特徴である細長い口と丸く跳び出た目が愛らしく、ユニークです。一見、粗雑に製作されている様にみえますが、意外とシッカリしたパーツ造りがあり、勘合も悪くありません。何よりも、優れたデザイン性があり、デフォルメされた配色にも魅力があります。いつ見ても飽きの来ない面白さがあり、美しい玩具だと思います。ミニチュア動物フィギュアのルーツを玩具とするならば、ヤウイ・フィギュアはその原風景的存在になるのかも知れません。












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タツノオトシゴの系譜(3) ウィーディー・シードラゴン

2012/01/11 00:32
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オーストラリア・ヤウイ Series3-27 Weedy Sea Dragon(ウィーディー・シードラゴン)

 このオーストラリア・ヤウイのシリーズ3には、「タツノオトシゴ(White Sea Dragon)」やヨウジウオ亜科の「ライオンヨウジ(Ringed Pipe Fish)」がありますが、手元にはなくて紹介出来ないのが非常に残念です。
 さて、このフィギュアの紹介をしておきます。このウィーディー・シードラゴンは、昨日の種別分類表からリィーフィーシードラゴンと同種族です。優雅な葉っぱの様な「飾りビレ」を失くした様な体は不思議と愛嬌があり、このフィギュアはその特徴を実に上手く表現していると私は思っています。確かに「ヤウイ」のチョコエッグは精密さやリアリティーはなく、あくまでも玩具にこだわった樹脂製動物フィギュアです。けれど、その洗練されたフォルムと大胆なデザイン・彩色には見る人(遊ぶ人)を飽きさせない心地良さがあります。それは、モチーフの動物の特徴を実に上手く捉えたフォルムと彩色から伝わって来るものだと判断しています。「子供の手にする玩具」と言う制約の中で最大限にデフォルメされた特徴にはけれんがなく、その動物をどれほど観察し調べ上げたのかが伺われる思いがします。

追記。 「ライオンヨウジ(Ringed Pipe Fish)」とありますが、これは「ヤウイのコレクターサイトから引用したものです。同種でそっくりな魚で「オイランヨウジ」と言うヨウジウオもいます。
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