サンショウウオの系譜(42) 艶めかしい頭

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海遊館ミュージアム(旧版) オオサンショウウオ 2007年 監修・海遊館 企画・総指揮・佐藤純也 原型製作・KOW

 このフィギュアは、2007年に発売された「海遊館ミュージアム(旧版)」の「オオサンショウウオ」です。前回の「オオサンショウウオ・フィギュア(地球生命紀行・生きた化石)」から3~4年が経ちます。「京都水族館フィギュアコレクション」から観ると、このフィギュアは「交雑種」と言う事になるのでしょうか、ベースの体色が良く似ています。
 形状はモチーフ(その動物)を忠実に再現されていると思います。「生きた化石」や「週刊日本の天然記念物」の「オオサンショウウオ」よりもズングリとした体形で表現されていますが違和感はありません。
 形状ではもうひとつ気になる部分があります。これまでの「オオサンショウウオ・フィギュア」よりも頭が平たく表現されている事です。この事は、正直に言って今の私には頭の痛い艶めかしい部分でもあります。 

サンショウウオの系譜(41) エージング

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チョコQ 日本の動物 第8弾 196b ハコネサンショウウオ 西日本タイプ 2004年2月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 話を戻します。モチーフ(実物)の体色(写真での判断ですが)は「黒」ではなく、「濃茶色」の印象があります。第6弾の「カスミサンショウウオ(系譜10~14)」の彩色方法(散らし塗装)を覚えていますでしょうか…。この「散らし塗装」は、造形のエージングに良く使われる塗装技術です。「エージング」とは直訳すれば「年を重ねる事」です。転じて「老化する事」「慣らす事」「使い込む事」で、造形の場合は「使い込まれた古めかしい雰囲気」を意味します。私はその事から、やや強引な解釈ですが、「風化した状態」や「時間と共に自然に溶け込んでいる状態」をイメージしています。その「エージング(散らし塗装)」をする事で、コントラストのハッキリしていたデザイン的(人工的)な彩色に自然な趣を感じさせる事が出来るのではないでしょうか。
 全く身勝手で個人的な思いをお話ししていますが、ミニチュア動物フィギュアへの理解とカルチャーとしての復権を,願っての事とご理解して下されば幸いです。

サンショウウオの系譜(40) デザイン的な彩色 

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チョコQ 日本の動物 第8弾 196b ハコネサンショウウオ 西日本タイプ 2004年2月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 話しが逸れていまいました。逸れる事に躊躇しない自分もいますが、それでは筋が通りません。このフィギュアのお話もさせて下さい。彩色には若干の不自然が見られます。「西日本」と「東日本」の双方に思う事ですが、黒のベースに「茶色」や「赤いピンク」がベタ面として塗られている為でしょうか。そのコントラストがハッキリと表現されていて、ややデザイン的に感じられます。意図されている事や年代に違いはありますが、このピンク色は奇譚クラブの「ネイチャーテクニカラーMONO・ヤドクガエル」や同じく「キノコ・ソフトストラップ」のワンステ版フィギュアの趣があります。

サンショウウオの系譜(39) 自然に見えるもの

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チョコQ 日本の動物 第8弾 196b ハコネサンショウウオ 西日本タイプ 2004年2月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 その感覚は人間(全く個人的な直感かも知れませんが…?)の直感によるものです。確かにその違いがある事は、このブログで幾度か紹介させて頂いた記憶があります。なぜ、そうなるのでしょうか。それは私の課題ですが、その動物の何らかの知識が無意識の内に水に濡れた状態や光沢を自然なものとして受け入れたり、拒否したりしている事は事実の様です。ただ、そこには想像以上に現実的で複雑な側面がある様に思えてなりません。それは「生命感」や「存在感」と関わっている様にも見えるからです。なぜなら「存在感」は「自然に見えるもの(自然に感じるもの)」と概ね比例している様に思うからです。注意しておかなければならない事は、「自然に見えるもの」と「自然」とは異なると言う事は、常々認識しておかなければなりません。フィギュアは造ったもので「自然」ではなく、自然に似せたものなのです。

サンショウウオの系譜(38) 光沢の不思議

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チョコQ 日本の動物 第8弾 196b ハコネサンショウウオ 西日本タイプ 2004年2月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 この写真のフィギュアは、昨日のハコネサンショウウオの「西日本タイプ」です。色違いフィギュアです。このフィギュアは東日本タイプのそれと同様に全体に艶があり、水に濡れた皮膚を自然に感じる事が出来ます。実は、このフィギュアの場合は、その光沢が「水に濡れた皮膚」として自然に受け止める事ができますが、動物の種類によって (フィギュアによってなのかも知れないが)は、その光沢が塗料のクリヤーやワックス(平滑な樹脂の感じ)として感じられて不自然に見えてしまう事があります。この系譜の26~28までのチョコQの「アホロートル(白)」やこの系譜の32~36の「生きた化石・オオサンショウウオの黒の斑」がその例だと思います。光沢には強弱があり段階(7分艶・半艶・全艶等)で表現しますが、光沢の質には種類はないと私は考えています。けれどその光沢によって、自然に感じられる動物(個々のフィギュアによるものなのかも知れませんが)とそうでない動物がいます。その逆に艶消しであっても自然に見えるものもあればそうでないものもあるのではないでしょうか。多分に個人的な好みなので受け取り方には違いがあります。けれど恐らく、大方の人はその様な違いを感じておられるのではないでしょうか。 

サンショウウオの系譜(37) ハコネサンショウウオ

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チョコQ 日本の動物 第8弾 196a ハコネサンショウウオ 東日本タイプ 2004年2月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 このフィギュアは、チョコQの「日本の動物・第8弾」の「ハコネサンショウウオ・東日本タイプ」です。2004年2月の発売です。このフィギュアは、個人的には好きなフィギュアです。実に特徴を上手くとらえたフィギュアではないでしょうか。ウィキペディアによると「胴体が細く、尾は断面が丸く頭胴長よりも長い。日本に生息するサンショウウオでは唯一肺を持たず、呼吸は皮膚呼吸でのみ行う。」とあります。その特徴を的確に捉えて表現されいると思います。何の変哲もない地味なフィギュアですが、チョコQ独特の分割ラインも解り難く、その技術の高さがうかがわれます。

サンショウウオの系譜(36) 「舌」それとも「蟹」

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地球生命紀行「生きた化石」 SP.オオサンショウウオ 2003年8月 製作・エポック社

 もうひとつ気になる部分があります。補食している「獲物」です。写真では解り難いのですが、「蟹」を咥えています。その事には問題はありません。今後、「オオサンショウウオの補食フィギュア」が多数登場して、それらが全て「魚」であったら、恐らく「何故、蟹なんだ?」と不自然に思うかもしれませんが、今はそうではないです。問題は、始めて見た時には何を咥えているのかが解らなかった事です。私は当初、このフィギュアはなぜ舌を出しているのだろうと疑問に思っていました。「蟹」を「舌」と勘違いしていたのです。動物フィギュアの場合は、何故そうなのかが解らない事が魅力となる事があります。けれど、この場合は意味が違います。「補食・フィギュア」を意図するのであれば、瞬時に「蟹」と理解できる事が大切だと考えます。その方が説得力があり、素直に見る事が出来ます。「獲物」が「蟹」でなければならない理由は、このフィギュアには何処にもないのですから…。








サンショウウオの系譜(35) 不自然な艶 

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地球生命紀行「生きた化石」 SP.オオサンショウウオ 2003年8月 製作・エポック社

 次に気付く点は、彩色にあります。「週刊・日本の天然記念物のそれと大きさと彩色が良く似ている」と紹介しました。実は、色に関しては、誠に良く似ています。こげ茶色に黒の斑模様なのですが、色の調子(明るさ)も彩度も「他のオオサンショウウオ・フィギュア」よりも良く似ています。異なるのは彩色の方法と艶の付け方にあると考えています。彩色の方法は色々とあって良いのですが、艶の付け方は別です。個人的には「週刊・日本の天然記念物」のそれさえも「手足」に艶があって、違和感を覚えますが、このフィギュアは、「こげ茶」とその上に吹きつけられた「黒」の艶が違うのです。写真では解り難いのですが、黒には艶消しがされていない様に見えます。モチーフ自体(実物)にもガサガサした部分やツルッとした部分があると思いますが、肌の色で艶が変わるとは考え難くいのです。今度、何処かで「オオサンショウウオ」を見る機会があったら、丁寧に見てみようと思いますが…。










サンショウウオの系譜(34) 不自然なライン

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地球生命紀行「生きた化石」 SP.オオサンショウウオ 2003年8月 製作・エポック社

 この「オオサンショウウオ・フィギュア」の欠点は立体的に製作されていない事です。別の言い方をすれば、平面的には余り損傷はないのですが、立面の形状が熟知されていないように思います。頭部はモチーフ自体(本物自体)が平らなので支障はないのですが、首からお腹、尾にかけてのラインが一直線になっている事が大変に不自然に思われます。恐らく川底を這っている姿をイメージされて製作されたと思われますか、それでもお腹もあれば、下腹もあり、尾もあるのではないでしょうか…。

サンショウウオの系譜(33) 不可解な支柱

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地球生命紀行「生きた化石」 SP.オオサンショウウオ 2003年8月 製作・エポック社

 その仕上がりの違いを紹介しましょう。最も印象的なのは、空中に浮かせた見せ方にあります。わざわざ見劣りする胴体の厚み(立体感)を強調するかの様に支柱で何故か浮かせています。お腹や胴体の厚みを見せる必要があったのでしょうか。確かに、このシリーズは全て同上の展示方法をしているのですが、ならばそれに応じた「ポージング(ポーズ)」があったのではないでしょうか。このポーズを活かすのであれば、川底の岩や石を配置する必要があると思います。そうする事で、お腹や胴体の厚みが隠れて、より自然に見る事が出来たのではないかと思っています。そうすると必然的に支柱の意味も無くなりますが…。
 もっとも、そう思っている「私の眼」は、その後にも多くのフィギュアが誕生し、それらと接してきた「現在の眼」が欲している事も忘れてはいけない事実だと認識しています。

 

サンショウウオの系譜(32) 生きた化石 

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地球生命紀行「生きた化石」 SP.オオサンショウウオ 2003年8月 製作・エポック社

 このフィギュアは、地球生命紀行「生きた化石」の「シークレット・オオサンショウウオ」です。2003年8月に発売されたものです。「週刊日本の天然記念物のオオサンショウウオ」から遅れること半年後の発売です。敢えて「遅れること半年」と明記させて頂きました。何故かと言うと、大きさと彩色が良く似ている事と補食の状態を再現しているのですが、その仕上がりに大きな違いがあり、非常に残念に思うからです。発売が同時期かそれ以前であるなら、このフィギュアを素直に受け入れる事が出来た様に思います。けれど…。

サンショウウオの系譜(31) ものたりなさ… 

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チョコQ ペット動物・第4弾 96P44C アホロートル(マーブル) 2003年5月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 このフィギュアが「アホロートル(マーブル)」です。原種に近い面影を残しているとの事です。この写真では撮影のために多くの光をあてています。その為か尻尾の透明感が良く理解できます。
 些細な事なのですが、このチョコQのアホロートルの3体は彩色によって「白」「ゴールデン」「マーブル」と分けられていますが、その解説書の内容は全く同じもので不親切に感じます。
 最後に、このフィギュアの左右に3本づつ延びている外鰓が一体になって(隙間が無く、くっ付いていて)製作されていますが、やや不自然に感じられます。製作上の都合だと思われますが、チョコエッグの「おもしろ動物編・アホロートル」を知っている者には、少し物足りなさを感じてしまいます。

サンショウウオの系譜(30) ゴールデン

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チョコQ ペット動物・第4弾 96P44B アホロートル(ゴールデン) 2003年5月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 その逆も言えます。あくまでもイメージのお話ですが、象の鼻は長いから象なのです。短ければ象ではないのです。形状や彩色がどんなに正確に再現されていても、そのイメージと異なっていれば「違う」と判断するのが一般的です。もっとも、人間はそう簡単な動物ではなく、イメージが違っていても、それ以上の「現実」を付きつけられると、逆にそれが「真実」となり、それ以上の「リアリティー」を持つものとなるのではないでしょうか。
 随分と話が逸れてしまいました。このフィギュアは「チョコQ」の「アホロートル(ゴールデン)」です。アホロートル(白)の色違いフィギュアです。このチョコQの「アホロートル」には3種類の色違いフィギュアがあります。「白」と「ゴールデン」と明日に紹介する「マーブル」です…。 

サンショウウオの系譜(29) 象徴 

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チョコQ ペット動物・第4弾 96P44B アホロートル(ゴールデン) 2003年5月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 私は、動物フィギュアの製作における「その動物の特徴」は「イメージ」だと考えています。その事は、私の中ではまだまだ曖昧な部分が多く、迂闊にはお話し出来ませんが、特徴によってその動物が特定(個別化)されているとすると、その特徴はただ単なる形や色の違いではありません。動物の特徴とは、人間がその動物を識別したり、把握するために造った概念です。その動物の象徴となる部分だと言っても過言ではないでしょう。象徴は人間の心の中に持つイメージだと考えているからです。けれどこのイメージは、実に便利なものです。そのイメージを具体化するだけでその「動物らしさ」を手に入れることが出来るからです。
 

サンショウウオの系譜(28) イメージの違い

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チョコQ ペット動物・第4弾 96P44A アホロートル(白) 2003年5月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 「おもしろ動物編のアホロートル」とこのフィギュアの違いは顔やヒレ等の形状をモチーフに倣って忠実に表現しているかそうでないかの違いにあります。その点から言うと、この「チョコQ・アホロートル」の方が良く出来ていますが、もうひとつの大きな違いがあります。受ける印象の違いです。イメージの違いと言っても良いのかもしれません。受ける印象は製作と共に産まれるとは限りません。概ね意図されている場合の方が多いのではないでしょうか。むしろ、その方が、自然な製作工程(姿勢)ではないかと考えています。決して「おもしろ動物偏・アホロートル」が良いとは思いませんが、「愛嬌のある顔」は「アホロートル・フィギュア」を強く印象付けていると思います。それは何よりも解りやすいイメージであり、「アホロートル・フィギュア」の特徴なのかも知れないのです。ただ、このフィギュアだけで、「愛嬌のある顔」が「アホロートル・フィギュア」の特徴として認知するには時期早々の様です。

  

サンショウウオの系譜(27) 愛嬌のない顔

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チョコQ ペット動物・第4弾 96P44A アホロートル(白) 2003年5月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 このフィギュアの顔を見て下さい。「おもしろ動物偏・アホロートル」と随分と違った顔に仕上がっています。目鼻立ちがハッキリしていて引き締まった顔つきで、「愛嬌のある顔」ではありません(写真では不思議に愛嬌が出ていますが…)。顔に「リアル感」があり、モチーフを忠実に再現していると思います。「おもしろ動物偏・アホロートル」と比べると、その違いが良く解り、フイギュアに対する考え方の違いも理解できるのではないでしょうか。

サンショウウオの系譜(26) チョコQのアホロートル

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チョコQ ペット動物・第4弾 96P44A アホロートル(白) 2003年5月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 この写真は、チョコQのペット動物第4弾のアホロートルです。2003年5月の発売とあります。このアホロートルも黒目ですので、「リューシスティック(ホワイト黒目)」となります。系譜(15)で紹介したチョコエッグの「おもしろ動物編」の「アホロートル」と同じモチーフです。彩色は尻尾に透明感を残していますが、全体的には白をベースにピンク色を軽く吹いた(塗った)仕上がりになっています。白やピンクに艶があるためにソフトな質感ではなく、塗装感(塗料を塗りましたと言わんばかりの感じ)があり、不自然な印象を与えます。艶を出す必要があったのでしょうか…。けれど、白ベースのためか全体に明るく仕上げられていて、その部分では好感が持てます。

サンショウウオの系譜(25) ミニチュア動物フィギュアの意義

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週刊・日本の天然記念物 35 オオサンショウウオ 2003年2月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 随分と抽象的なお話になってしまいました。簡単にお話しすると、この「存在感」とは何者なのかを動物フィギュアを通して解き明かそうと言う事です。ただ、それはそう簡単な事ではなさそうです。けれどそれは、ミニチュア動物フィギュアの本来あるべき姿を解き明かす事にもなるのではないかと考えています。いや、それ以前に「造形」のあるべき姿を探るひとつの方法なのかも知れません。その「存在感」を探る糸口が、この「ミニチュア動物フィギュア」にはあるのではないでしょうか。それはまだ仮説の領域です。未解決な部分も多くある事も事実ですが、表現力に最も大切であろう「存在感」が、この「オオサンショウウオ・フィギュア」には色濃く表出されている事は事実です。その現実を誰が否定できるのでしょうか…。
 

サンショウウオの系譜(24) 答えがここに… 

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週刊・日本の天然記念物 35 オオサンショウウオ 2003年2月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ 

 その「存在感」は、別の要素と結びつかないとお話しさせて頂きました。けれど実は、それらの要素は私たちの知らない底部(未知な部分)で結びついているのではないかと、漠然とした状態ですが思っています。今はまだ、その事を上手くお話しする術も知りませんが、このブログで新たな糸口とその答えを発見してゆく事が出来るのであれば、少しでもその「存在感」を解き明かす事が出来るのではないかと考えています。なぜなら、その答えが、この「オオサンショウウオ」にはあるのですから…。
  

サンショウウオの系譜(23) されど魅力的

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週刊・日本の天然記念物 35 オオサンショウウオ 2003年2月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ 

 けれど、このフィギュアを眺めていると補食している姿ではなくとも、ごく自然に頭をもたげているポーズでもその魅力は変わらないのではないかとも考えています…。
 ここで、このフィギュアをもう一度、振り返りましょう。かなり主観的ではありますが、「それほど美しい彩色ではない」「さほど精巧なものでもない」「特別に優れた仕上がりでも無い」「ポージングは決まっているが、そうでなくても魅力的」と言う事になります。
 そうです。特別に優れた要素(ポージングは優れていますが…)はないのです。けれど魅力的なのです。何が魅力的と言いますと、その圧倒的な「存在感」にあります。他の動物フィギュアと並べてみると良く理解できるのですが、他のフィギュアを圧倒させる力強さがあるのです。それは、動物フィギュアを成立させる様々な要素をお話しさせて頂きましたが、そのどれとも結びつかない要素です。個人的な思いですが、恐らくこの「存在感」が、動物フィギュアにとって最も重要で、最も大切なものではないかと、最近(2年ほど前から)ですが考える様になって来たのです。