サワガニの系譜(17) 偶然を必然に変える力 

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チョコQ 日本の動物 第9弾 221SP サワガニ(茶褐色型・海洋堂大博覧会横浜そごう限定版) 2004年12月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 恐らくは、この「サワガニ」ほどの多彩な彩色を持った固有の動物も珍しいのではないでしょうか。私の個人的な思いをお話しさせて頂くならば、日本には多様な動物の種を受け入れて、それを大切に育む多様な風土(環境)が在ります。それは動物に限った事ではなく、その様なフィギュアを製作し、多くの色違いフィギュアを登場させて、動物フィギュアの愛好家をも満足させる日本の風土(文化)もまた類を見ないのかも知れません。動物フィギュアは「オタク文化」の一端でしか在りませんが、きっとこの様な背景から生まれた文化ではないでしょうか。日本の風土には、偶然を必然に変える力が在る様に思います。

サワガニの系譜(16) サワガニの環境 

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チョコQ 日本の動物 第9弾 221SP サワガニ(茶褐色型・海洋堂大博覧会横浜そごう限定版) 2004年12月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 サンショウウオの系譜(6~7)で漠然とした形ですが、日本の気候や地形が小動物の固有種を守ってきた事をお話しさせて頂きました。起伏の多い日本の地形が小動物の交雑を防いでいると言う事でしょうか。このフィギュアの解説にもありました「地域による色分け(固有化)」はこの様な環境によるものなのかも知れません。なぜその地域にはその色(種)なのかは判りませんが、その色(種)を大切に育む為の多様な環境(風土)が日本にはあると言う事でしょうか。

サワガニの系譜(15) 横浜そごう限定版

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チョコQ 日本の動物 第9弾 221SP サワガニ(茶褐色型・海洋堂大博覧会横浜そごう限定版) 2004年12月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 このフィギュアは同じく第9弾の「サワガニ」に彩色を変えて、2004年4月に行われた海洋堂大博覧会(横浜そごう店)で限定(各5000個)販売されていたフィギュアのひとつです。この限定版は他に「イイズナ(冬毛)」「ハブ(久米島産)」「オオタカ(メス)」「アメリカザリガニ(青色変異個体)」「ハロウェルアマガエル(体色変化)」があり、どれもマニア向けの渋い内容となっています。この「サワガニ・フィギュア」の体色は「テクニカラーMONOサワガニ」で言うと赤紫色に近いものです。元々の形状がシッカリと再現されているためか彩色を変えても、その趣は変わりません。

サワガニの系譜(14) 台湾のサワガニ 

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チョコQ 日本の動物 第9弾 221SP サワガニ(白、ザ・食玩マガジン限定特別彩色) 2004年10月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 例に洩れず多くの写真や動画を見る事が出来ました。「淡青色」の「サワガニ」を始め、「黄金色」も台湾産(「サワガニ」は「日本の固有種」と紹介しましたが、実は台湾にもいます。言葉足らずで済みません。更に日本の周辺の小さな島々にも移動範囲の限られた生物の「サワガニ」が棲んでいるのです。その事は、この系譜の締めくくりに再びお話をする予定にしております。)で見る事が出来ました。けれど、まだ認知していない「体色」があります。それは「白」と「黒」とピンク」なのですが…。アルビノの「サワガニ」を見る事が出来ましたが、胴体の中央部が淡青色を更に淡くした様な色で、「白」ではないです。ただ、「黄金色」の淡い個体は、このフィギュアの色と実に良く似ている事も知る事が出来ました。「黒」は環境によってはあり得る様に思われるのですが、「ピンク」が…「ピンク」が見つからない…。
 

サワガニの系譜(13) サワガニ(白)

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チョコQ 日本の動物 第9弾 221SP サワガニ(白、ザ・食玩マガジン限定特別彩色) 2004年10月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 このフィギュアはチョコQの第9弾の「サワガニ(白)」です。この写真のものは「ザ・食玩マガジン」の付録として付いていた物です。チョコQの第9弾のシークレットアイテムとして入っていた物ではありません。
 このフィギュアもチョコQの第9弾と同じ色と形のカプセルに収まっていました。解説書も昨日までの「サワガニ(赤褐色型)」のものと同様の仕様で作成されていますので、説明内容も全く同じものです。「サワガニ(白)」とあるのでしたら、その白の解説も欲しかったと残念に思います。同じ文面では、少し不親切ではないでしょうか。






サワガニの系譜(12) フィギュアの特徴

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チョコQ 日本の動物 第9弾 221b サワガニ(赤褐色型) 2004年10月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 いずれにせよ、「サワガニ・フィギュア」の様な多彩な体色を印象付けるフィギュアは限られているのではないでしょうか。最も、この系譜の最後に登場する予定のワンステの「サワガニ(ピンク)」は悩ましい存在では在りますが…。
 ミニチュア動物フィギュアは、全てが意図的に製作されたものです。けれど「彩色フィギュア」と言うイメージは恐らく意図的なものではなく、フィギュアの系譜(進化)のなかで必然的に産まれたイメージと私は考えています。ネイチャーテクニカラーMONOの「サワガニ」の多彩なフィギュアはそのイメージがあったからこそ製作されたのではないでしょうか。ならば、それを「サワガニ・フィギュア」の特徴として認知する必要がある様に思います。そう考える方が自然ではないでしょうか。

サワガニの系譜(11) 彩色フィギュア

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チョコQ 日本の動物 第9弾 221b サワガニ(赤褐色型) 2004年10月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 ネイチャーテクニカラーMONOの「サワガニ」が体色を主題に製作されている事からも理解できると思いますが、「サワガニ・フィギュア」ほど様々な彩色を表現として製作されているものはないと思います。
 印象に残る「彩色フィギュア(多彩な色を持つフィギュア)」は、「アマガエル」「テントウムシ」「ウサギ」「タツノオトシゴ」というところでしょうか。「アマガエル(ニホンアマガエル)」以外は、ネイチャーテクニカラーMONOの登場による所が大きいと思います。「アマガエル」は、それ以前から多彩な体色が知られていて「チョコQ」等でも幾種類かのフィギュアが製作されています。ネイチャーテクニカラーMONO意外での「彩色フィギュア」を敢えて紹介すると「鯉・フィギュア」となるのではないでしょうか。「鯉・フィギュア」の彩色は意外と多く、「ノーマルの鯉」「錦鯉の紅白、三色、黄金」「人面魚」と5種類ですが、製作会社も違えての多彩ぶりが窺われます。

サワガニの系譜(10) 体色タイプ

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チョコQ 日本の動物 第9弾 221b サワガニ(赤褐色型) 2004年10月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 このフィギュアは同じくチョコQの「日本の動物・第9弾」の「サワガニ(赤褐色型)」です。所謂、色違いフィギュアです。身近な動物である「サワガニ」もまた「日本の固有種」である事をご存じでしょうか。私は全く知りませんでした。この系譜を書くために調べていて始めて知った事です。ごく普通に中国とかヨーロッパやアメリカ等の気候の良い温暖な地域にいる動物と思っていたのです。
 実は、今回の系譜に登場する予定のフィギュアは全部で19体です。 体色をタイプ別に分けると赤褐色が4体、褐色が2体、淡青色が4体、赤紫色が2体、白の亜成体・赤色・茶色・黄金色・黒色・ピンクがそれぞれ1体ずつの計19体です。ただし、体色には微妙な違いがあり厳密には区別出来ないのですが、常識的な色彩感覚での区分けとして理解して下さい。

サワガニの系譜(9) 淡青色型

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チョコQ 日本の動物 第9弾 221a サワガニ(淡青色型) 2004年10月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 このフィギュアの解説書を引用します。長くなりますがフィギュアを知る上で重要な文章ですので紹介します。「(省略)エビ、カニの仲間は、ふつう海でプランクトン状の幼生期を過ごすが、一生を淡水で暮らすサワガニは大きな卵を産み、その中で小さなカニの姿にまで育ってから生まれてくる。これはザリガニ類も同様で、陸生のカニやヤドカリが相変わらず海で産卵するのとは対照的、地域によって体色が異なり大きく3タイプに分けられているが、同じ場所に複数の色タイプがいることはほとんどないらしい。」相変わらず惚れ惚れする文章です。
 このフィギュアはそのひとつの淡青色型と言う事なのでしょう…。

サワガニの系譜(8) 左右対称の安定感

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チョコQ 日本の動物 第9弾 221a サワガニ(淡青色型) 2004年10月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 甲殻類の様に多くの肢を持つ動物フィギュアには、その肢の一本一本が床面(這っている場所)を意識させる必要があるのではないでしょうか。肢の一本一本が床面と接しているかどうかを明確にする事です。そうする事で「生命感」を表現する事が出来るのではないでしょうか。ただ、それは「安定感」だけで表現されるものではなく、むしろ脇役の様なものである事も理解してください。このフィギュアは比較的「左右対称の安定感」(鋏は非対称ですが、概ね対称型です。)を持っていますが、この「安定感」には、「アンバランスのバランス(左右非対称の安定感)」と言う日本人に特有の美意識がある事も認識してもらえれば尚更に幸いします。「アンバランスのバランス」に関しては、また別の機会にお話をする事にして、フィギュアの紹介を進めます。

サワガニの系譜(7) チョコQのサワガニ

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チョコQ 日本の動物 第9弾 221a サワガニ(淡青色型) 2004年10月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 このフィギュアは、チョコQの「日本の動物・第9弾」の中にある「サワガニ(淡青色型)」です。昨日までの地球生命紀行「蟹・海老。」PART2の「サワガニ」の発売から、遅れて9ヵ月後の2004年10月の発売です。このフィギュアも良く出来ています。大きさは、甲羅幅が20.5mmと地球生命紀行「蟹・海老。」のそれよりも小さなものですが、それぞれの部位(パーツ)のひとつひとつが丁寧に製作されていて、好感が持てます。大きさの加減で「蟹・海老。」ほどのディティールの細やかさはありませんが、このフィギュアには「安定感」があります。良くまとめられているのではないでしょうか。

サワガニの系譜(6) 希薄だった生命感

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地球生命紀行 「蟹・海老。」PART2 サワガニ 2004年1月 製作・エポック社

 
ただ、この時代は、恐らく「生命感」に対する意識が希薄だった様に思います。大変に失礼な言い方をしていますが、別の言い方をすれば、モチーフ(動物)を忠実(リアル)に再現する事が、そのまま、「生命感」を表現する事に繋がるものと信じられていたのではないでしょうか。ましてや「安定感」や「存在感」が関わっている事などは想像も出来なかったのでないでしょうか。要約すると、モチーフを忠実かつ丁寧に再現する事が、この時代の動物フィギュアの製作目標でもあり、目的でもあったのではないでしょうか。技術的な側面と伴って、それがこの時代の最先端だったと考える方が自然ではないでしょうか。そう考えると、このフィギュアの評価も今以上に認知されるのではないでしょうか。実に味わいのあるフィギュアだと思っています。

サワガニの系譜(5)不可解は不自然となる

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地球生命紀行 「蟹・海老。」PART2 サワガニ 2004年1月 製作・エポック社 

 それらの「不可解な点」が、見ている人には「違和感として」感じられます。それは理屈抜きです。「違和感」は、自然に見ようとする眼を奪い取ります。その部分が「気にかかる」と言う事でしょうか。良い部分で「気にかかる」のであるならば「優れたフィギュア」と言う事でしょう。けれど、違和感は「不自然」と同調します。「不自然」と感じた時点で、動物フィギュアの「質」が問われるのです。
 このフィギュアは、地球生命紀行「蟹・海老。」PART2のサワガニです。2004年1月の発売です。昨日までの「蟹・海老。」PART1の色違いフィギュアだと思います。 

 

サワガニの系譜(4) 安定感

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地球生命紀行 「蟹・海老。」 サワガニ 2003年3月 製作・エポック社 原型製作・伊藤霊一

 不可解な点のふたつ目です。この事も「サンショウウオの系譜」で少し触れました。「安定感」です。「安定感」はなにも物理的にバランスが悪いと言っているのではありません。その為に「落ち着きが悪く見える事」に問題があるのです。収まりが悪いのが問題なのです。写真を見て下さい。説明書の写真の様に「岩」と「サワガニ」を配置しました。確かに収まりの良い位置があります。その位置で写真を撮っているのですが、良く見ると8本の肢がみな背景(台座)であるはずの「岩」と接触していないのです。すべてが全て足の先が空中に浮いているのです。
胴体で歩く「サワガニ」は見た事がありません。屁理屈を言っているようで自分自身が恐縮してしまいますが、背景の「岩」をここまで再現するのであるなら「自然に見える肢(安定感のある肢の表情)」の再現もまた必要なものではないでしょうか。

サワガニの系譜(3) 背景

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地球生命紀行 「蟹・海老。」 サワガニ 2003年3月 製作・エポック社 原型製作・伊藤霊一

 不可解な点のひとつは、「サワガニ・フィギュア」に付いている岩らしき台座です。フィギュアを良く見せるためには、その情景の存在は重要で、その内容をも変えてしまう場合もあります。その情景(背景)の良し悪しでフィギュアが決まって来ると言っても過言ではない様に思います。「サンショウウオの系譜」でもお話をさせて頂きました。このフィギュアの場合は、その情景の岩が、モチーフの「サワガニ」と比べても大きく、存在感もあります。岩に圧倒されています。情景はあくまでも背景として、その動物を良く見せる為のものです。モチーフの動物よりも目立ってはいけないのです。ところが、このフィギュアは、背景のはずの「岩」の方が存在感があります。そのために「サワガニ・フィギュア」が何処となく弱々しく感じられるのは私だけでしょうか。シンプルな岩ではなく、凹凸のある複雑な岩を背景としたのには、どんな理由があるというのでしょうか…。

サワガニの系譜(2) 存在感のある大きさ

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地球生命紀行 「蟹・海老。」 サワガニ 2003年3月 製作・エポック社 原型製作・伊藤霊一

 このフィギュアは、その他の「サワガニ・フィギュア」と違って二周りほど大きく製作されています。その為でしょうか、存在感があります。例えば、後日紹介するチョコQのサワガニの甲羅幅が20.5mmに対して、このフィギュアの甲羅幅は27.4mmです。ディティールも彩色も悪くはありません。この大きさに似合う様に再現されていて、荒々しさは否めないものの、不思議に好感が持てます。ただ、ふたつの不可解な点を除くならば…。

 

サワガニの系譜(1) 地球生命紀行「サワガニ」

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地球生命紀行 「蟹・海老。」 サワガニ 2003年3月 製作・エポック社 原型製作・伊藤霊一

 今日から「サワガニ・フィギュア」を紹介しましょう。個人的には「身近な動物」のひとつです。この「サワガニ・フィギュア」群も「アメリカザリガニ・フィギュア」と似て、ほぼ完成された時点での登場となります。この「地球生命紀行」の 「蟹・海老。」の中にある「サワガニ」は、2003年3月に発売されたものです。その月は「チョコQ・第7弾」の発売月でもあります。もっとも「チョコQ(チョコエッグも同様ですが)」の発売には、「東日本」と「西日本」では3ヵ月から半年のずれがあった様に思います。このブログに記載している「発売月」は2009年に大阪の守口京阪百貨店で行われた「食玩10周年の軌跡 海洋堂フェア」で手に入れた「海洋堂レゾネ(海洋堂食玩製作10周年記念公式図録)」によるものです。
 話しが逸れてしまいましたが、その時分としてはこの「サワガニ・フィギュア」は良く出来ていて、すでにレベルの高い「動物フィギュア」である事が写真からも理解できるのではないかと思います。

サンショウウオの系譜(65) イメージの力

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京都水族館フィギュアコレクション 3 オオサンショウウオ卵と幼生(通常色) 造形企画製作・海洋堂 原型製作・山本聖士

 昨日は、「日本の動物」と言う漠然としたイメージを持っているとお話しました。恐らくそのイメージは多くの方々が認める事と思います。それがフィギュアとどの様な関係なのかと疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。系譜(55)で「魅力的なフィギュアには幾つかの共通点がある。」とお話をさせて頂きました。その動物に対するイメージがフィギュアの魅力にもなっていると思われるからです。例外もありますが、圧倒的に「身近な動物」や「日本の動物」もしくは反して「貴重で個性的な動物」がフィギュアとして製作され、印象に残るフィギュアもまた、それに準じている様に思うからです。勿論、「イメージ」は付加価値の様なものですので、それ自体で良く見える事はありませんが、確実に好印象を持つ事も事実ではないでしょうか。最も、今日では、「身近な動物」すら日常で見る事が出来なくなっている事を考えると、「身近な動物」と言う概念が危ぶまれるのかも知れません。
 

サンショウウオの系譜(64) 日本の動物

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京都水族館フィギュアコレクション 3 オオサンショウウオ卵と幼生(通常色) 造形企画製作・海洋堂 原型製作・山本聖士

 紹介が前後してしまいました。このフィギュアは「京都水族館フィギュアコレクション」の「オオサンショウウオ卵と幼生(通常色)」です。このフィギュアが「サンショウウオの系譜」の最後の紹介となります。最新の「サンショウウオ・フィギュア」と言う事でしょうか。
 この系譜の途中でお話をさせて頂いたかもしれませんが、「オオサンショウウオ」は、日本人(日本)には大変に親しまれている動物です。日本の風土や日本人の気質に合った動物と言っても良いのかもしれません。何故そうなのかは解りませんが、「日本の動物」と言っても違和感を持つ人はいないでしょう。外国にもいます。殊更に珍しい動物でもなさそうです。にも拘らず、私の中には「日本の代表的な動物」と言う位置付け(イメージ)があるのですが、皆様はどう思われているのでしょうか…。
 

サンショウウオの系譜(63) 珍しくさせてしまった人間 

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京都水族館フィギュアコレクション 4 オオサンショウウオ卵と幼生(色彩変異) 造形企画製作・海洋堂 原型製作・山本聖士

 私が幼小の頃、神戸の須磨に住んでいました。昭和30年代の話しです。近くの小さな池にはオタマジャクシやヤゴが居ました。近くの工事現場から足場に使う大きな板を拝借して、筏の代わりとして、友達と良く遊んだものです。池は深い所でも30cm程しかなく、泥んこになって遊んだものです。勿論、ゲンゴロウやタガメも捕った記憶があります。今では考えられない環境があったのです。今やオタマジャクシを見る機会すらもありません。ましてや、オオサンショウウオの稚魚となると、何らかの企てがないと見る事も出来ません。それらを珍しい動物として認識してしまうのは簡単ですが、珍しくさせてしまったのは人間である事も認識しなくてはいけません。何故、動物フィギュアなるものが誕生し、今日に至っているのでしょうか。そんな漠然とした思いが「オオサンショウウオの幼生」となって私たちに開示しているのではないかと思う瞬間があります。