サワガニの系譜(37) サワガニの生息地

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ネイチャーテクニカラーMONO サワガニ・マグネット×ストラップ限定版(桜色・マグネット) 2011年7月 製作・奇譚クラブ 企画総指揮・佐藤純也 原型製作・岡村悠紀

 さて、系譜(14)のお話に戻ります。覚えていますでしょうか。フィギュアとは直接は関係のない話なのですが、「サワガニ」は日本固有の淡水性甲殻類だとお話しました。ウィキペディアで調べた事ですが、一生を淡水域で過ごす純淡水性のカニです。それも清流や湧水のある澄んだ水源にしか生息する事の出来ない動物です。自ずとその生息地と行動範囲は限られてきます。その「サワガニ」が、大陸ではなく、台湾や日本の離れ小島に生息しているのです。長くなりますが、その名称と生息地を紹介しましょう。
 ミカゲサワガニ(大隅半島)、ヤクシマサワガニ(屋久島)、サカモトサワガニ(奄美大島・徳之島・沖縄本土)、オオサワガニ(奄美大島・沖縄諸島)、アラモトサワガニ(沖縄本土)、ヤエヤマサワガニ(石垣島・西表島)、タイワンサワガニ(台湾・石垣島・西表島)、センカクサワガニ(尖閣諸島・魚釣島周辺)、フィリピンやマダガスカルにも生息とあります。

サワガニの系譜(36) 論理的な動物フィギュア

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ネイチャーテクニカラーMONO サワガニ・マグネット×ストラップ限定版(桜色・マグネット) 2011年7月 製作・奇譚クラブ 企画総指揮・佐藤純也 原型製作・岡村悠紀

 実に豊かな遊び心を持ったフィギュアでしょうか。このフィギュアの眼の先端には、「説得力」と言うリアリティーを求めた印があります。本来、リアリティーを求めて、モチーフを忠実に再現する事を良しとした動物フィギュアがその進化の中で「生命感」や「存在感」を重視するようになって来ました。それはこの「説得力」と言うモチーフをより真実に近づける手段をも生み出したとするなら、このフィギュアの彩色は、モチーフを忠実に再現するためのノウハウを駆使して製作されたモチーフのない動物フィギュアと言う事なのでしょうか。ロジックが生み出した動物フィギュアと言う事なのでしょうか…。 

サワガニの系譜(35) 名(迷)回答

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ネイチャーテクニカラーMONO サワガニ・マグネット×ストラップ限定版(桜色・マグネット) 2011年7月 製作・奇譚クラブ 企画総指揮・佐藤純也 原型製作・岡村悠紀

 「サワガニ・フィギュア」の紹介も終盤となりました。写真のフィギュアは、「ネイチャーテクニカラーMONO サワガニ・マグネット×ストラップ」のワンステ限定版のマグネットです。
 このフィギュアが私を悩ませている張本人でもあります。これは動物フィギュアなのでしょうか…。勿論、動物フィギュアなのですが、この様な色の「サワガニ」が存在するのでしょうか。実はインターネットで、この系譜の始まりと共に幾度か様々なアプローチで探したのですが、見つかりません。唯一、このフィギュアの情報としては、あるブログに紹介されていた記事で、「桜色・サワガニ」が実在するかをワンステ会場でスタッフに尋ねたものがありました。、その答えは教えられないとの返事だったと在りました。実に名(迷)回答です。…。



サワガニの系譜(34) 嗜好 

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ネイチャーテクニカラーMONO サワガニ・マグネット×ストラップ(淡青色・マグネット) 製作・奇譚クラブ 企画総指揮・佐藤純也 原型製作・岡村悠紀

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ネイチャーテクニカラーMONO サワガニ・マグネット×ストラップ(黄金色・マグネット) 製作・奇譚クラブ 企画総指揮・佐藤純也 原型製作・岡村悠紀

 「サワガニ・淡青色(上の写真)」の甲羅には、写真の様な青と白の模様があります。正面から見ると眼の先端が黒く塗られている事に気付きます。
 「サワガニ・黄金色(下の写真)」の眼の先端が青く塗られていて、フィギュア製作のセンスが表れているのではないでしょうか。この様に、ただ彩色を変えるのではなく、そこにひと手間を加える作業は、製品の質に関わるものではなく、嗜好に関わるものですが、それを敢えて表現した事が賞讃に値するのではないでしょうか。このフィギュアは、更に新たな動物フィギュアの進化を予言している様に思います。

サワガニの系譜(33) 説得力

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ネイチャーテクニカラーMONO サワガニ・マグネット×ストラップ(黒色・マグネット) 製作・奇譚クラブ 企画総指揮・佐藤純也 原型製作・岡村悠紀

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ネイチャーテクニカラーMONO サワガニ・マグネット×ストラップ(褐色・マグネット) 製作・奇譚クラブ 企画総指揮・佐藤純也 原型製作・岡村悠紀

  
 「ネイチャーテクニカラーMONO サワガニ・マグネット×ストラップ」は、実に注意深く彩色されています。この「サワガニ・黒色」に限った事ではないのですが、肢の先端がやや明るく彩色されています。特に、この黒色の足先には黄色が着色されていて、こう言う彩色の「サワガニ」がいるのだと納得させられてしまうほどに説得力があります。
 「サワガニ・褐色」は、地球生命紀行「蟹・海老。」PART2の「サワガニ」と同じ配色のものだと思われますが、肢の白く淡い色合いには、小さく弱々しい蟹の肢が印象付けられ、透明な質感が表現されていて、「生命感」も感じられます。個人的には、最も好感の持てる「サワガニ・フィギュア」だと思っています。











サワガニの系譜(32) 赤紫と茶色

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ネイチャーテクニカラーMONO サワガニ・マグネット×ストラップ(赤紫色・マグネット) 製作・奇譚クラブ 企画総指揮・佐藤純也 原型製作・岡村悠紀

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ネイチャーテクニカラーMONO サワガニ・マグネット×ストラップ(茶色・マグネット) 製作・奇譚クラブ 企画総指揮・佐藤純也 原型製作・岡村悠紀

 2枚の写真の上は、「サワガニ・マグネット×ストラップ(赤紫色)」です。写真には見えないのですが、腹部の中央に体色の赤紫のグラデーションがあります。下の写真は、同じく「サワガニ・マグネット×ストラップ」の「茶色」です。このフィギュアの背中や肢の一部に細かい斑点が薄く散りばめられています。写真をクリックすると拡大されますので、確認出来ると思います。

サワガニの系譜(31) 赤紫の斑模様

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ネイチャーテクニカラーMONO サワガニ・マグネット×ストラップ(赤色・マグネット) 製作・奇譚クラブ 企画総指揮・佐藤純也 原型製作・岡村悠紀

 これまでの「サワガニ・フィギュア」は「地球生命紀行 蟹・海老」「チョコQ」「バードテイルズ」等を紹介してきましたが、全ての彩色はそのバリエーションにありました。「色の種類」にその魅力を表現していたのです。そして、その集大成と言っても過言ではないのがこの「ネイチャーテクニカラーMONO サワガニ・マグネット×ストラップ」ではないかと勝手に考えています。何度も言いますが、それまでの「サワガニ・フィギュア」は、「色の種類」を魅力としていましたが、このフィギュアは「彩色の詳細な精度とその表現」にあるのではないでしょうか。それは、今までの「サワガニ・フィギュア」とは一線を置く仕上がりになっているのです。
 具体的には、写真の鋏脚を見て下さい。良く見るとその鋏に「斑模様」が表現されているのが解りますでしょうか。ところが、この「斑模様」はこの「赤色」のみの表現なのです。この「ネイチャーテクニカラーMONO サワガニ」には8種類のカラーバリエイションがありますが、この「斑模様」は、この「赤・フィギュア」のみに彩色されたものなのです。

サワガニの系譜(30) 新たな魅力 

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ネイチャーテクニカラーMONO サワガニ・マグネット×ストラップ(赤色・マグネット) 製作・奇譚クラブ 企画総指揮・佐藤純也 原型製作・岡村悠紀

 このフィギュアは7月30日までの「系譜18・19」の写真で紹介していた「ネイチャーテクニカラーMONO サワガニ・マグネット×ストラップ」の色違いフィギュア(赤色・マグネット)です。
 昨日は、サワガニの事を「魅力に欠けるモチーフ」と表現しましたが、この「ネイチャーテクニカラーMONO サワガニ・マグネット×ストラップ」の登場で、その魅力が一変されたのではないでしょうか。このフィギュアで「サワガニの新たな魅力を発見する事が出来るのです。勿論、豊富なカラーバリエーションはその魅力のひとつなのですが、ただ単に豊富であると言う事ではないのです…。 

サワガニの系譜(29) 「水辺の生物」

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ネイチャーテクニカラーMONO サワガニ・マグネット×ストラップ(赤褐色・マグネット) 製作・奇譚クラブ 企画総指揮・佐藤純也 原型製作・岡村悠紀

 F-toys(敬略)の「水辺の生物・昆虫と甲殻類」は2008年8月に発売されたものです。それは不思議なリアリティーを持っているフィギュアでもあります。このフィギュアに関しては、私の中で迷いがあり、ここでは活字での紹介に留めさせて下さい。ただ私の中では、形状も彩色も「生命感」ではなく「標本的」な印象が色濃く残るフィギュアである事はお伝えできます。
 いずれにしてもその間の販売の減少を見ると、「サワガニ」は魅力に欠けるモチーフとなってしまった様に感じます。その状況での「水辺の生物・昆虫と甲殻類」の発売は、「サワガニ・フィギュア」の系譜を語る上では、無視の出来ないものである事は事実の様です。

サワガニの系譜(28) ネイチャーテクニカラーMONO・サワガニ

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ネイチャーテクニカラーMONO サワガニ・マグネット×ストラップ(赤褐色・マグネット) 製作・奇譚クラブ 企画総指揮・佐藤純也 原型製作・岡村悠紀

 このフィギュアは、「ネイチャーテクニカラーMONO サワガニ・マグネット×ストラップ」の「赤褐色・マグネット」です。2011年7月の発売です。昨日の「バードティルズ・森と清流」から6年の歳月が過ぎています。「サワガニ・フィギュア」の初登場は「チョコQ」の2004年10月ですので、その間(森と清流まで)は一年もありません。ところが、「森と清流」から「ネイチャーテクニカラーMONO」までには6年が経過していると言う訳です。その間に発売された「サワガニ・フィギュア」は恐らくF-toys(敬略)の「水辺の生物・昆虫と甲殻類」の2体(サワガニ・サワガニ青色型)のみだと思います。日本的で庶民的である「サワガニ・フィギュア」の製作がほぼ途絶えていた事にはどの様な事情があるのでしょうか。たまたま、そうなったのでしょうか…。確かに主な製作会社は片手があれば勘定できるほどに限定されています。そう考えると6年の歳月も短いのかもしれませんが、それまでの生産ペースを考えると一概には言えないのです。その時代は、発売する事に魅力があったのです。ならば、その後に魅力が無くなったと言う事なのでしょうか。

サワガニの系譜(27) 遊び心的フィギュア

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バードテイルズ-2 森と清流 No12 サワガニ(水色系) 2005年6月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 このバードテイルズ・シリーズは、「鳥の巣コレクション」「森と清流」「高山の花鳥」の3シリーズで廃版となっていますが、実に「遊び心」を持たせた内容になっています。「巣」をフィギュアにしたり、「抱卵」であったり、「捕獲」であったり、「高山植物」をフィギュアにするなど、通常ではシークレツトや限定版に登場する様な内容のものが多くあります。恐らくモチーフの動物を再現する事以前に、その環境や状況を表現する事に主眼が置かれたものの様に見えます。ならば今までに表現されていなかったものを具体化しようと言う思いが、この「遊び心」を生みだしたのではないでしょうか。「玩具的フィギュア」ではなく、「遊び心的フィギュア」と言う事でしょうか。

サワガニの系譜(26) 特殊な状況

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バードテイルズ-2 森と清流 No12 サワガニ(水色系) 2005年6月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 このフィギュアは昨日までの「バードテイルズ-2 森と清流」の「サワガニ (水色系)」です。色違いフィギュアです。「抱卵フィギュア」と言う特殊な状況に「赤褐色型」と「淡青色型」の2種類を置くと単体と違って流石に説得力があります。けれど同時に、こだわり過ぎと受け取られても仕方のない事かも知れません。昨日の「王道」の話しから言うと、特殊な状況を更に特殊にする事は、動物フィギュアの王道ではありません。けれど、そうする事である種の嫌悪感を抱いたとしても訴えるものが伝わるのであるならば、それも良いのではないかと考えさせられました。そうする事で新たな「存在感」を発見できるのであるのなら…。

サワガニの系譜(25) 言葉足らず

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バードテイルズ-2 森と清流 No11 サワガニ(赤系) 2005年6月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 ただ、この王道が、このサイズに凝縮されている事には若干の「言葉足らず」を覚えます。この王道を飾る要素がこのサイズでは表現し切れていないのではないでしょうか。他のフィギュアと並べて見ても、「遊び心」を感じる事は出来るのですが、小さいが故に「説得力(リアリティー)」が、やや薄く感じられます。要約すると、幾つかの些細な要素がこのサイズまで凝縮されると「説得力」が希薄に感じます。それと同時に「存在感」も薄くなって来る様にも思われます。「シンプル・イズ・ベスト」は、この事のための言葉の様に思いました。確かに「大きさ」と「存在感」とは無縁なものと思われますが、余りにも大きなものや小さなものには、強ち「無縁」とは言い切れない様です。

サワガニの系譜(24) 王道

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バードテイルズ-2 森と清流 No11 サワガニ(赤系) 2005年6月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 もうすでにお気付きの事と思いますが、このフィギュアはお腹に卵を持っています。抱卵フィギュアです。系譜(9)で紹介しましたチョコQの解説書がその製作の意味を伝えているのではないでしょうか。「サワガニ」にとっての「抱卵」は勿論、確実に子孫を残すための特殊な摂理なのですが、フィギュアにとっての「抱卵」は、自然の在り様を観る事の出来る貴重な一場面の造形です。動物フィギュアとしては、「生命感」を持たせる手段としての意味が大きく、情景が加わる事で正に動物フィギュアの王道を観る思いがします。

サワガニの系譜(23) 引き継がれるもの

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バードテイルズ-2 森と清流 No11 サワガニ(赤系) 2005年6月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 けれど、このフィギュアには「チョコQ」や「地球生命紀行・蟹・海老」にはない優れた部分があります。それは眼です。このブログでは幾度かお話をさせて頂きましたが、動物フィギュア(恐らくは全てのフィギュアだと思いますが、)にとっての「眼」は、生命線の様なものです。このフィギュアは、それまでの「サワガニ・フィギュア」と違って、「眼」が立っています。立っているとは露骨な表現ですが事実です。系譜(11・12)の写真とこの写真でアングルの違いはありますが、「眼」の出具いは良く理解できると思います。この些細な違い(目が立っているのと寝ている事)がフィギュアを更に「生命感」のあるものへと進化させている様に私には見えて来るのです。この「眼」は、「ネイチャーテクニカラーMONO・サワガニ」へと引き継がれるのです。

サワガニの系譜(22) やや不自然

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バードテイルズ-2 森と清流 No11 サワガニ(赤系) 2005年6月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 たとえば、チョコQでは歩脚の関節のひとつひとつが丁寧に再現されているのに対して、このフィギュアではその一部が省略されていて、彩色で関節を表現している部分があります。歩脚と歩脚の隙間も大きく、付け根の歩脚が全体に細く見えています。やや不自然に感じられるのではないでしょうか。これはチョコQの場合は、「鋏脚」「第一歩脚」「第二・三歩脚」「第四歩脚」の4パーツ(部品)で構成し製作されていたものが、小さくなった為にこのフィギュアでは、「第一・二・三歩脚」をまとめて1パーツにされている事によるものだと推測します。その部分の成形品をめ型(金型)から抜けやすくするための抜け勾配と金型の強度への配慮からの苦肉の策ではないでしょうか。勿論、コストとの兼ね合いを考慮しての事を前提にしていますが…。

 

サワガニの系譜(21) 大きさの限界

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バードテイルズ-2 森と清流 No11 サワガニ(赤系) 2005年6月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 このフィギュアは、「海洋堂フィギュアシリーズ・バードテイルズ-2 森と清流」の「サワガニ(赤系)」です。2005年6月に「サントリー(敬略)の天然水」のボトルタン(おまけ)です。甲羅幅が15.8mmと小さく、チョコQのそれが20.5mm、地球生命紀行のそれが27.4mmです。具体的には台座になっているボトルキャップの大きさから判断できると思います。ただ、この大きさになると各パーツ(部位)に緻密さが無くなり、細かな表現が難しくなります。場合によっては、脱型を優先させる必要からのデフォルメ(誇張や変形)もあり得るのではないでしょうか。それに加えて、細かな表現が必要な部分もある事から、恐らくこれ以上に小さくすると動物フィギュアの趣を損ねるのではないかと、懸念されます。

サワガニの系譜(20) 生命紀行の淡青色

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地球生命紀行 「蟹・海老。」 サワガニ 2004年11月 製作・エポック社

 このフィギュアの事も紹介しておきましょう。このフィギュアも系譜(1)から紹介していた地球生命紀行 「蟹・海老。・サワガニ」の「色違いフィギュア」です。チョコQで言うと「淡青色型」と同等のものですが、チョコQのそれよりも赤味(紫色)の強い青色で仕上げられています。色彩には違和感はありませんが、このフィギュアに限っては艶が全くありません。意図的に艶を落としたとしか考えられないのですが、その真意は判りません。「サンショウウオの系譜」で「艶」を問題にしましたが、このフィギュアの「艶なし」は滑らかな硬質の甲羅の質感ではなく、緻密なフェルト(サテン)のような布の質感があり、その事には違和感を覚えます。

サワガニの系譜(19) 原型師の立場 

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地球生命紀行 「蟹・海老。」 サワガニ 2004年11月 製作・エポック社

 昨日は随分と生意気なお話しをしてしまった様です…。反省。
 さて、その様な経緯があり、このフィギュアは、その後(2010年頃)にオークションで手に入れたものです。その時点で、BOX(パッケージ)はあったのですが、解説書は入っていませんでした。解説書自体が存在するものかも定かではないままに今日まで来ています。この解説書にこだわるのには訳があります。第1弾の「蟹・海老。」の解説書には、「原型製作・伊藤霊一(敬略)」が明記されています。第2弾の解説書には同じ原型のフィギュアが大半を占めているにも関わらず明記されていません。その当時はすでに原型師の存在が確立されていたと解釈するのですが、第1弾で明記されていたものが第2弾では明記されていないのには、何か特別な理由があったのかも知れません。それとも原型師に対する配慮にかけていたのか、あるいは別記に記載されていたのかも知れません。今日では考え難い事柄の様に思えるのですが、その当時はエポック社(敬略)の製品に限らず、他社のものにも同様の事例があった様に記憶しています。

サワガニの系譜(18) サワガニ「淡青色」

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地球生命紀行 「蟹・海老。」 サワガニ 2004年11月 製作・エポック社

 このフィギュアは地球生命紀行 「蟹・海老。」のサワガニです。「蟹・海老。」シリーズの3弾目です。ガチャガチャではなく赤いBOXのパッケージに入っていたものです。発売は昨日までの「海洋堂大博覧会」のそれよりも1ヵ月早い2004年11月です。話しの流れから製作時期と異なる順番で紹介しています。ご了承ください。
 私は、この「蟹・海老。」シリーズをリアルタイムで収集した者ではありません。2004年頃は、「チョコエッグ」や「チョコQ」には興味がありましたが、「動物フィギュア」に興味があった訳ではありません。厳密に言うと地球生命紀行「蟹・海老。」シリーズの存在すらも知らなかったのです。更に言うなら動物フィギュアが「ガチャガチャ」として発売されている事すら知らなかったのです。「チョコエッグ」や「チョコQ」はコンビニのお菓子売り場で手軽に手に入れる事も出来ました。私の日常生活に入って来たのです。何と言う体たらくな興味の在り様だったのでしょう…。けれど恐らく、この様な素晴らしい「動物フィギュア」が「ガチャガチャ」として販売されている事を多くの方は今も知らないでいるのかも知れません。知っていても、「子供相手の玩具」や「アニメのキャラクター・フィギュア」との思いで、その魅力に気付かない人が大半ではないでしょうか。それは、自然を愛する国の、物事を縮小する事に独自の文化を持つ日本にとっては、恥べき事と考えるのは「ミニチュア動物フィギャア」の愛好家の性と言うものなのでしょうか…。