シャチの系譜(3) 沖の神

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地球生命紀行「クジラ。」 シャチ 2002年12月 製作・エポック社

 ここで、「シャチ」の語源について、少しお話ししましょう。アイヌ語では、「レプンカムイ」「イコイキカムイ」等と呼ばれ、「魚を追い込む事で、漁を助け、海の幸をもたらす「沖の神」として崇められていました。「シマフクロウ」と同様に神聖な動物とされていたのです。
 今日の「シャチ」とは、「鯱」と書き、「姿は魚で頭は虎、尾ビレは常に空を向き、背中には幾重もの鋭い棘を持っていると言う伝説上の生物に置きかえられています。大阪城や名古屋城の「金の鯱鉾」はそれを模したものです。日本(本土)では、「サカマタ」と呼ばれ、水面に垂直に高く立った雄の背ビレが中国の古代武器(逆又)と似ている所から付けられたとあります。
 一般的に言われる「オルカ」とは学名Orcinus orca(オルキヌス オルカ)から取ったもので、ラテン語で「冥界(Orcinus)の魔物(orca)」という意味だそうです。「シャチ」は、「レプンカムイ」や「鯱」「オルカ」などの呼び名から、神格化した動物であった事が理解されます。この動物の何処がそうさせているのでしょうか…。

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