ヤマガメの系譜(23) 岐路に立つ

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日本のカメ リュウキュウヤマガメ(赤褐色個体) 2010年5月 監修・豊平両生爬虫類研究所 原型製作・KOW 企画総指揮・佐藤純也

 この「厳しい環境に耐え抜いた痕跡」を残すフィギュアはまだ少数です。明解に現れているものは「週刊天然記念物」の「リュウキュウヤマガメ」だけなのかも知れません。なぜこのフィギュアは理想像ではない「汚れた甲羅(厳しい環境に耐え抜いた痕跡)」をわざわざ残す必要があったのでしょうか。その理由は今後の課題としておきますが、いずれにせよ、この「汚れた甲羅(厳しい環境に耐え抜いた痕跡)」の表現は日本の動物フィギュアの歴史にあって、見事に「存在感」を意識させる(私の知る限りにおいて)最初の貴重なフィギュアだと思っています…。
 再度、話が逸れてしまいました。この「日本のカメ」の「リュウキュウヤマガメ」には、上記のフィギュアが背光の様に存在します。それを承知で製作されたフィギュアだと存じます。それが原因の退路となるか、乗り越えるための試練となるかは、製作会社と作家の真意と実力が問われるところだと思います。その大切な岐路に立たされているのがこのフィギュアなのかも知れません。その進路は、幸いにも「存在感」という今までになかった感性を具体的に示しています。この「日本のカメ」の「リュウキュウヤマガメ」の岐路は、同時に次世代のフィギュアに託された課題のひとつと言っても過言ではないと私は考えています。

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