ヤマガメの系譜(22) 痕跡

画像














日本のカメ リュウキュウヤマガメ(青緑色個体) 2010年5月 監修・豊平両生爬虫類研究所 原型製作・KOW 企画総指揮・佐藤純也

   「日本のカメ」のリュウキュウヤマガメと「週刊天然記念物」のそれとの違いは、製作会社や作家が動物フィギュアに何を求めているかで違ってきます。奇譚クラブ(敬略)は「リュウキュウヤマガメ」の理想像を求めたのです。その甲羅には傷も汚れも摩耗した跡もありません。「厳しい環境に耐え抜いた痕跡」がないのです。この青緑色個体が甲羅自身の自然な色なのか藻類が付着してそう見えているのかは解説書にも記載がなく、定かではないのですが、理想像を意図して製作された事は自明の事実だと思います。そうする事が本来の「リュウキュウヤマガメ」の姿であると同時に、それこそが、動物フィギュアで表現する姿であるとの思いがあるのではないでしょうか。それは奇譚クラブ(敬略)に限った事ではありません。大半の製作会社がそうだったと思います。海洋堂(敬略)もその例外ではありません。実のところ、私自身も「週刊天然記念物」のリュウキュウヤマガメと出会うまではそう考えていたのです…。
 お話しが「週刊天然記念物」のそれになってしまいました。すいません。それだけに「日本のカメ」の「リュウキュウヤマガメ」には厳しく、困難な進化を観る事となったようです。ただ、「厳しい環境に耐え抜いた痕跡」は甲羅に限らず様々な場面の動物フィギュアで表現できる事と考えています。その事が「風格と品」「存在感」とどの様に関わっているのかは定かではありませんが、新しい動物フイギュアの世界を占うものだと私は考えています。
 

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック