ニホンザルの系譜(5) 色の調子

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チョコQ 日本の動物 第6弾 161 ニホンザル 2002年9月 製作・海洋堂

 チョコエッグのニホンザルとこのフィギュアの大きな違いがもうひとつあります。これは、チョコエッグからチョコQへの変貌とはあまり関係のない事と思いますが、個人的には動物フィギュアを語る上では大切な事柄だと思っていますのでお話しします。その違いは色の調子にあります。今一度、チョコエッグとチョコQのニホンザルの写真を比較してください。チョコQのサルの毛の色が明るく仕上がっているのが判りますでしょうか。個人的な事で恐縮なのですが、私は造形の世界に入る以前は建築模型の製作をしていました。1/50~1/500スケールと内装模型から都市計画模型まで幅広く製作をしていました。その時に実践していた事があります。それはスケールが小さくなればなるほど実物の壁面よりも調子(明るさ)を上げて(明るくして)仕上げる(塗装する)事でした。1/1スケールならそのままでいいのですが、1/10、1/50、1/100と小さくなれば視線はおのずと遠くになる事から明るく仕上げる必要があるのです。事実、壁面の色サンプルとして頂いた実物のタイルの調子で模型を仕上げれば、真っ暗な建物になってしまい、実物の色でありながら建物らしくない建築模型になってしまうのです。実物のタイルで製作された精密なオブジェの様なものになってしまうのです。
 この事(視線が遠くになればなるほど明るくする事)は動物フィギュアにも言える事だと思います。チョコエツグのニホンザルの色は実物のそれに近い調子なのかもしれませんが、このフィギュアと比べて見るとチョコエツグのそれがやけに暗く見えて来ます。次回に紹介するフィギュアは「日本の天然記念物」の中のニホンザルですが、このフィギュアとの調子の違いには目を疑うほどです。この時代の海洋堂(敬略)では、色の調子にはこだわらずに製作されていたのでしょうか…。

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