アクセスカウンタ

<<  2012年9月のブログ記事  >>  zoom RSS

トップへ


オオカミの系譜(7) 意図する形と色

2012/09/30 17:00
画像














チョコエッグ・クラシック 日本の動物コレクション 046C ニホンオオカミ 2002年2月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 この3点のフィギュアが同じ意図で製作されていると思われる根拠は同じ原型だからと言う訳ではありません。勿論、原型や彩色が変更されたとしても意図が変わらない場合もあると思います。造形(フィギュアも含めて)の場合は「形や色」が変わればそれなりに意図も変わると考えるのは幻想です。極論なのかも知れませんが、場合によっては「形や色」が全く同じであっても意図が違う場合もあると思います。何故かと言うと、人には好奇心や知識欲と並んで上手になろうとする向上心もあります。向上心は考え方とは違います。それらは人間の内面(心や思考)に委ねられています。昨日の自分と今日の自分は違いますが、外見は明らかに同じです。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


オオカミの系譜(6) クラシック

2012/09/29 00:58
画像














チョコエッグ・クラシック 日本の動物コレクション 046C ニホンオオカミ 2002年2月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 このフィギュアは、チョコエッグ・クラシックの「日本の動物」の中にある「ニホンオオカミ」です。2002年2月に発売されています。 昨日のチョコエッグの第2弾の「ニホンオオカミ」と同じ原型を利用されていると思います。このフィギュアは彩色の改良と言う点ではリニューアル・フィギュアですが、第2弾の「ニホンオオカミ・前期」から「後期」、そして「クラシック」への流れはチョコエッグとしての再現度をより高くする試み(向上心)の表れだと思います。そう考えると同じ意図で製作されたものと言っても良いのではないでしょうか。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


オオカミの系譜(5) ニホンオオカミ・後期

2012/09/28 01:58
画像














チョコエッグ・日本の動物 第2弾 046 ニホンオオカミ(後期) 1999年12月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 後期のチョコエッグ「ニホンオオカミ・フィギュア」は、前期のフィギュアよりも随分と赤茶系の彩色に変更されています。耳の内側の白い彩色が無くなり、黒一色のベタ塗りだった目に眼球に瞳が表現されています。尻尾にも黒を先端にしてグラディションを施しています。一見、「キツネ」の様にも見え無くもありませんが、実物の「剥製」も一見は「キツネ」に見えてしまいます。そう考えると致し方ないのかも知れません。改めて見ると接合部の「勘合の悪さ」が非常に目立っている事に気付きます。けれど、それは同時に懐かしくもあり、哀愁すらも感じられる「初期(第1.2.3弾)のチョコエッグ」の魅力と考えているのは私だけなのでしょうか。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


オオカミの系譜(4) DNA調査

2012/09/27 09:04
画像













チョコエッグ・日本の動物 第2弾 046 ニホンオオカミ(後期) 1999年12月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 このフィギュアは、昨日のフィギュアの色違いです。同じ「チョコエッグ・日本の動物」の第2弾なのですが、その製作途中で改良されたものです。愛好家の中では昨日のものを前期(初期)、このフィギュアを後期(亜種)として認識しています。
 さて、話を戻します。昨日は、「イヌ」の様な容姿とお話をさせて頂きました。遺伝子的にはどうなのでしょうか。大変に興味ある資料がウィキペディアにあります。2009年度に発表されたものです。「日本動物学会に発表されたDNA調査では、大陸のオオカミとも犬とも遺伝子的に異なる系統である事が確かめられ、日本列島で孤立化した種。」とあります。意外と最近の話で、DNAは剥製から採取したものだそうです。このフィギュアの製作時には無かった事柄に再度、驚かされます。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


オオカミの系譜(3) 忠実な製作

2012/09/26 09:59
画像














チョコエッグ・日本の動物 第2弾 046 ニホンオオカミ(前期) 1999年12月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 昨日の事を踏まえて、このフィギュアを見て頂くと、その意図がよく理解されます。私たちがイメージする「オオカミ」ではなく、肩幅がなく、背中が丸く、余り筋肉質な体型ではありません。どちらかと言えば「イヌ」の様な「キツネ」の様な、あるいは「タヌキ」の様にも見えて来ます。現存する「剥製」のイメージに忠実に製作されています。そうです。「ニホンオオカミ」は、「オオカミ」と言うよりも「イヌ」に近い容姿をしていたのす。海洋堂(敬略)や松村しのぶ氏に大変に失礼な言い方になるかも知れませんが、発売当初、このフィギュアを見た時に「オオカミ」ではなく「イヌ」ではないかと、疑問に思っていました。チョコエッグにある「独特の素朴さ」がその様にさせてしまったのではないかと判断していました。けれどそれは、私の誤りと偏見によるものだった事を自分なりに反省させられました。
記事へブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 0


オオカミの系譜(2) ヤマイヌ?

2012/09/25 11:27
画像














チョコエッグ・日本の動物 第2弾 046 ニホンオオカミ(前期) 1999年12月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 今日では、剥製でしか見る事の出来ない「ニホンオオカミ」ですが、この「ニホンオオカミ」とはどの様な動物だったのでしょうか。このチョコエッグの解説には「1905年に絶滅したとされる野生のイヌ。古くから「ヤマイヌ」と呼ばれ、分類上も、いわゆるオオカミとは別の種類であった可能性が高い。生きていた時の生態などはほとんど不明。」とあります。ここで言う「野生のイヌ(ヤマイヌ)」は勿論、野犬ではなく「飼い犬」とは交わりの無い昔から日本の山に生息していた犬の事です。例えば「飼い猫」に対しての「イリオモテヤマネコ」や「ツシマヤマネコ」の様な存在だったのです。「ニホンオオカミ」の解説文でありながら「オオカミ」を窺わせる言葉がありません。どころか、「オオカミとは別の種類であった可能性が高い。」と言っています。

 
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


オオカミの系譜(1) ニホンオオカミ

2012/09/24 14:46
画像














チョコエッグ・日本の動物 第2弾 046 ニホンオオカミ(前期) 1999年12月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 「トラの系譜」で「ハンティング・トロフィー」のお話をさせて頂きました。その「ハンティング・トロフィー」の中に「オオカミ」があり、ならば「オオカミ・フィギュア」について考えて見ようと、実に安直な思いつきなのですが、「オオカミ」は以前から考察して見ようと考えていたフィギュアでもあった事は事実です。
 このフィギュアはチョコエッグ「日本の動物・第2弾」のニホンオオカミです。1999年12月に発売されたものです。前期(初期)の製作分です。全体的に彩度が抑えられた彩色で、フォルムと共に素朴な印象が特徴的です。このフィギュアが恐らく、日本では最初につくられた「オオカミ・フィギュア」ではないかと思います。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


トラの系譜(28) 道標

2012/09/23 23:34
画像



















立体カプセル百科事典ハンティング・トロフィーV シークレット・トラ(骨格) 2011年7月 製作・タカラトミーアーツ 原型製作・EXPO

 昨日は愚痴ともとれる醜い私事を披露してしまいました。失礼しました。さて、「トラの系譜」の締めくくりです。
日本のミニチュア動物フィギュアは、自ずと「日本の動物」が主なモチーフとなります。その為の約束事が暗黙の内(無意識も含めて)に生まれているのです。狩猟民族で発展した「ハンティング・トロフィー」には、「エゾシカ」以外の「日本の動物」はありません。「骨格・フィギュア」の大半は、化石の印象から古代の動物(恐竜等)が主流になっています。「ヴィネット・フィギュア」も動物を魅力させる表現だと思いますが、その割には動物園や水族館の風景にたよっている場面が大半です。「トラの系譜」の序盤は日本的ではないモチーフの動物フィギュアを考察する事で何が生まれるのかと疑問に思っていましたが、以外にも上記の様な事を考えさせられました。その様な約束事に捉われず、暗黙の内(無意識も含めて)に生まれた価値観を丁寧に紐解いて、新たな価値観(新たなフィギュア)へと導く道標を、この「トラ・フィギュア群」は私たちに認識させてくれているのかも知れません。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


トラの系譜(27) 仕事があってのブログ

2012/09/22 15:50
画像














立体カプセル百科事典ハンティング・トロフィーV シークレット・トラ(骨格) 2011年7月 製作・タカラトミーアーツ 原型製作・EXPO

 「トラの系譜」も終盤です。系譜の途中で更新が出来なくなり、大変、ご迷惑をお掛けしました。私は仕事があっての生活と考えています。言うなれば、仕事があってのブログとも言えます。模型・造形の仕事は、所謂、趣味・趣向の部分が多くあり、会社(得意先)の予算編成で最も削られ易い部分でもあります。リーマン・ショック以降、廻りまわって、その影響が今も私の仕事には残っています。個人企業で一点ものの受注生産であるためか、コスト削減での取引が多くなっています。内容によっては断る事が出来ない仕事も多くあります。グレードを落とす訳にも行かず、それらの皺寄せは、ほぼ全てが製作時間の延長となります。収入は変わらないのに作業時間だけが増えていきます。恐らく多くの零細・個人企業はそうではないでしょうか。そんな現状があり、今後も仕事に追われてブログの更新が出来なくなる場合が多々あると思います。ご迷惑をお掛けしますがご理解下さい。
 「トラの系譜」の終盤と言っておきながら、とんでもない私事をお話しました。たまには愚痴を言っても良いですよね…。後味の悪い終盤は好きではないので、もう一度、明日を終盤にして、今日は終ります。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


トラの系譜(26) 色合と質感

2012/09/21 01:36
画像
















立体カプセル百科事典ハンティング・トロフィーV シークレット・トラ(骨格) 2011年7月 製作・タカラトミーアーツ 原型製作・EXPO

 私は学生の時に絵を学んでいました。「静物画」の授業の時に必ず「牛の頭蓋骨」が並べられます。それが珍しくて、先生に「この頭蓋骨は何処で手に入れたんですか?」と尋ねた事がありました。すると、先生が返答してくださいました。「屠殺場で頭を譲ってもらって、その頭を土の中に1年間埋めて置けばいいんだよ。」と教えて下さいました。その時の頭蓋骨の色合と質感が忘れられません。この「頭蓋骨・フィギュア」で私が最も興味を引いた所は、正しくその「色合と質感」でした。そっくりです。色合といい、質感といい、実に注意深く丁寧に製作されています。それは、今までの「ドールシープ」や「オリックス」「キリン」を凌ぐものです。こんな所にも「フィギュアの進化」を見る事が出来ます。今までに多くの「骨格・フィギュア」が製作されて来ましたが、恐らくこのフィギュアほどのリアリティーを持ったものはないでしょう。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


トラの系譜(25) 骨格フィギュア

2012/09/20 01:20
画像



















立体カプセル百科事典ハンティング・トロフィーV シークレット・トラ(骨格) 2011年7月 製作・タカラトミーアーツ 原型製作・EXPO

 このフィギュアは、同じくハンティング・トロフィーVのシークレット・トラ(骨格)です。このシリーズの魅力のひとつに骨格(頭蓋骨)フィギュアが入っている事です。今までにドールシープやオリックス、キリンが骨格になっています。特にキリンは国立科学博物館で購入したもので、同博物館の監修とあり、剥製と骨格の2体がセットになっていたものです。意標をつかれたモチーフに遊び心を感じる事が出来ます。更に、この剥製フィギュアはハンティング・トロフィーUのキリン(アミメキリン)とほぼ同じ仕様になっていますが…。「ほぼ同じ仕様」と紛らわしい言い方をしたのには理由があります。モチーフもポーズも配色もほぼ同じなので、同じフィギュアと思いがちですが、微妙に「鬣」の形状や分割の仕方、アミメ模様が異なっている事に気付かされます。修正をされているのです。そこにこのフィギュアへのこだわりと熱意が読み取れます。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


トラの系譜(24) 「願い」は「夢」 

2012/09/19 09:54
画像



















立体カプセル百科事典ハンティング・トロフィーV シークレット・ホワイトタイガー 2011年7月 製作・タカラトミーアーツ 原型製作・EXPO

 昨日は随分とわがままな思いを身勝手にお話しさせて頂きました。文章力の無さを痛感しています。今日の動物フィギュアを見ると、最も大切な要素は「生命感」にあると思います。このブログの過去をひも解いて頂ければ、その意味も理解できるのではないでしょうか。剥製を模したこの「ハンティング・トロフィー」フィギュアに、その「生命感」を持たせる事が出来れば、どんなに素晴らしいフィギュアが誕生する事でしょうか。そんな願いを抱かせたフィギュアなのです。私に夢を与えさせてくれるフィギュアなのです。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


トラの系譜(23) 顔面フィギュア

2012/09/18 18:06
画像



















立体カプセル百科事典ハンティング・トロフィーV シークレット・ホワイトタイガー 2011年7月 製作・タカラトミーアーツ 原型製作・EXPO

 このフィギュアは、同じく「ハンティング・トロフィーV」のシークレットアイテムのトラ(ホワイトタイガー)です。所謂、昨日に紹介した「トラ」の色違いフィギュアとなります。このフィギュアも見応えのあるフィギュアです。青い目は珍しいのですが、大変に印象的で好感が持てます。
 話は戻ります。注文のふたつ目は「生命感」に対する問い掛けです。実は、このハンティング・トロフィーのフィギュア群は誠に忠実に再現しようとする意図か感じられます。系譜(20)でハンティング・トロフィーは、「剥製」である事を紹介しました。それを素直に解釈すれぱ、「生命感」とは無縁で、いやむしろ「生命感のないもの」の方が表現としては忠実に再現したと言えるのではないでしょうか。事実、このフィギュアはそうなっていると私には見えて来ます。「生命感」イコール「顔の表情」ではないと思いますが、このハンティング・トロフィーは、その表情の有無が大きく関わってくるのではないでしょうか。私は、動物フィギュアにとって、「生命感」が全てとは思いませんが、「顔面フィギュア」ほど、表情を表現するのに最適な条件はなく、その表現の難しさはありますが、「表情から生命感」と言う道筋を見る事が出来たのではないでしょうか。ズーラシアランチ・ジャングルクラッカーのスマトラトラの表情のように…。 
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


トラの系譜(22) 質感を隠す彩色

2012/09/17 20:21
画像



















立体カプセル百科事典ハンティング・トロフィーV トラ 2011年7月 製作・タカラトミーアーツ 原型製作・EXPO

 ひとつ目の注文は彩色にあります。彩色の目的は、モチーフの再現だけではありません。その動物を如何にリアルに表現出来るかと言う事なのですが、そのためにはモチーフの特徴を活かす彩色であったり、ブラスチックの質感を消す(隠す)彩色も場合によっては必要になるのではないでしょうか。意外と手の凝った彩色なのですが、全体的には素材であるPVCの質感が全面に感じられて玩具っぽく見えてしまいます。それが動物の錯視を阻んでしまっているのではないでしょうか。動物の毛に見えないゴツゴツとしたディティールもその原因だと思われますので、尚更に注意深い彩色が必要になって来るのではないでしょうか。

 
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


トラの系譜(21) 新しいスタイル

2012/09/16 15:54
画像



















立体カプセル百科事典ハンティング・トロフィーV トラ 2011年7月 製作・タカラトミーアーツ 原型製作・EXPO

 「ハンティング・トロフィー」のフィギュア群は、昨日の理由から説得力のある魅力的な動物フィギュアであることと共に以前にはない新しいスタイルを確立した事から、私は高い評価をしています。そのアイデアとその後の展開にも自然な流れがあり、素直に観る事が出来ます。「立体昆虫顔面図鑑」に関しては、ややマニア(コア)的で難しく感じられますが、心情的には納得できます。それらの私の評価をご理解して頂いた上で、敢えて私のふたつの注文をお話しさせて下さい。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


トラの系譜(20)  剥製にされた動物

2012/09/15 13:54
画像



















立体カプセル百科事典ハンティング・トロフィーV トラ 2011年7月 製作・タカラトミーアーツ 原型製作・EXPO

 「ハンティング・トロフィー」とはどの様なものなのでしょうか。解説書には「狩猟で仕留めた鹿などの首から上を剥製にして壁に飾ったりするものを、ハンティング・トロフィー(狩猟戦利品)と言います。」とあります。「ハンティング・トロフィー」とは剥製にされた動物の首なのです。この「ハンティング・トロフィー」のフィギュアはその大きさから今までにはない細かなディティールを再現しています。「眼球の丸み」や「歯の様子」、髭は無いのですがその「毛穴」まで再現されているのです。その違いに驚かされ、迫力が感じられるのです。ところが…。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


トラの系譜(19) ハンティング・トロフィー

2012/09/14 14:09
画像



















立体カプセル百科事典ハンティング・トロフィーV トラ 2011年7月 製作・タカラトミーアーツ 原型製作・EXPO

 このフィギュアは、「立体カプセル百科事典ハンティング・トロフィーV」の「トラ」です。2011年7月の発売です。この、「立体カプセル百科事典ハンティング・トロフィー」は2007年12月にそのTが発売されました。すでに5年が過ぎ様としています。この当時はまだユージン(敬略)が健在だったのです。
 このシリーズが登場して始めて手に入れた時の事が私には忘れられません。たまたま立ち寄っホームセンターにそれがあったのです。その当時は一回200円が常識的な「ガチャガチ」に、300円と高額になっている事に不快感を持って回しました。出て来たのが「エゾシカ」でした。ところが、今までの動物フィギュアにはない迫力とディティールがあり、その迫力に圧倒されたのです。特に「ヘラジカ」や「アメリカン・バイソン」は圧巻でした。すでに眼中に「高額」の二文字はなかった様に思います。その時は財布にわずかの持ち合せしかなく、慌てて取りに帰った事を覚えています。そんなドタバタ騒ぎにも関わらず、未だに「エゾシカ(白)・フィギュア」を見る機会がないのが非常に残念でなりません。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


トラの系譜(18) 価値観の提示

2012/09/13 11:08
画像



















旭山動物園カプセル・ズーVol.4 旭山動物園スノードーム 雪上に佇むトラ 2010年8月 造形企画製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 このフィギュアの良し悪しは別にして、このフィギュアの影には海洋堂敬略)の「動物フィギュア」に対する一貫した考えが流れているのではないでしょうか。生物模型の「アクアランド」から食玩の「チョコエッグ」、「チョコエッグ」から生きた標本と評された「アクアリューム」やヴィネットの「カプセル・ズー」、そして「スノードーム」とその流れは常に動物フィギュアに新しい価値観を堤示されていたのではないでしょうか。常に「動物フィギュア」の可能性を模索されていた歴史の表れではないかと私は考えています。

 
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


トラの系譜(17) スノードーム

2012/09/12 20:07
画像



















旭山動物園カプセル・ズーVol.4 旭山動物園スノードーム 雪上に佇むトラ 2010年8月 造形企画製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 このフィギュアは、2010年8月に発売された「旭山動物園カプセル・ズーVol.4」の「スノードーム・雪上に佇むトラ」です。モチーフはアムールトラとあります。暖かい季節だけの限定販売とあります。私事ですが、2007年の春に「旭山動物園」を尋ねました。お目当ては勿論、不謹慎ではあるのですが「カプセル・ズー」が目的だったのです。新緑と桜が美しかった印象があります。当然の事、「冬の旭山動物園」は知りませんが、あたり一面に雪が積り、歩道の一部が細長く雪除された順路が、それぞれの「館」を綾取りの糸の様に結び付けている幻想的な風景」が想像できましたが、現実は「どんよりとした曇り空と泥に汚れた歩道」なのかもしれません。失礼な表現をしてしまいました。そんな冬の雪積る「動物園」の印象が、この「スノードーム」と言う表現を選択させたのでしょう。この斬新なアイデアと実行力には感心させられます。
   














記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


トラの系譜(16) 様々な展示方法

2012/09/11 15:11
画像



















カプセル旭山動物園・ズー5 もうじゅう館「咆哮するトラ」 2007年4月 造形企画製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 「行動展示」のお話をさせて頂きました。ならば他にどの様な展示方法が、動物園や水族館・植物園等で行われているのでしょうか。「動物フィギュア」とは直接的には関係のない話しですが調べてみました。意外に多くの展示方法(概念)がある様です。「形体展示」「生体展示」「分類学的展示」「地理学的展示」「無柵放養式展示」「単一展示」「混合展示」「形態展示」そして「行動展示」。専門的にはきっと他にもあると思います。それぞれの詳しい展示方法に興味のある方は調べて見て下さい。難しい言葉遣いですが、意外と理解できると思います。
 それらの様々な展示方法は、動物園や水族館・植物園等の並々ならぬ様々な努力があってこそ産まれた展示方法だと私は考えていますが、それらが不思議と「動物フィギュア」の「シリーズ化」や「表現方法(見せ方)」と重なっている事には驚きます。動物園の「展示方法」とフィギュアの「表現方法」がどの様な関係であるのかは、今後の課題となるのではないでしょうか。それを解く事で新たな表現方法の「動物フィギュア」が産まれて来るのではないかと確信しています。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


トラの系譜(15) 咆哮するトラ?

2012/09/10 12:06
画像



















カプセル旭山動物園・ズー5 もうじゅう館「咆哮するトラ」 2007年4月 造形企画製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 ウィキペディアによると、「行動展示」とは「その動物の生態やそれに伴う能力を自然に誘発させて観賞者に見せるように工夫した展示。」とあります。その動物園の展示方法と密接に関わっているものと私は考えています。そうすると、この「カプセル旭山動物園・ズー5」のその他のフィギュア、「ぺんぎん館」「ほっきょくぐま館」「あざらし館」「おらんうーたん館」「ペンギンの散歩」は気持ち良く納得できますが、せり出した空中檻等の表現の無いこのもうじゅう館「咆哮するトラ」フィギュアにはその意図が希薄に感じられます。最も、「空中檻」をフィギュアとして表現する難しさも理解できますし、「ヴィネット」である事にも理解できます。
 「ズーラシアランチ・ジャングルクラッカー」の「スマトラトラ・フィギュア」の強い印象なのかも知れませんが、「咆哮するトラ」としては印象が弱く感じられるのは私だけでしょうか…。 
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


トラの系譜(14) 「行動展示」とヴィネット 

2012/09/08 14:48
画像



















旭山動物園カプセル・ズー5 もうじゅう館「咆哮するトラ」 2007年4月 造形企画製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 この「旭山動物園カプセル・ズー5」の解説書を引用します。『旭山動物園を特別心に残る場所にしている「行動展示」を、フィギュアで表現するには、ヴィネットがふさわしいと考えました。ヴィネットは小さいサイズに情報を圧縮した情景模型の事です。単に「ホッキョクグマ」や「キングペンギン」のフィギュアを作るのではなく、「旭山動物園で動く」それらの動物を描きたかったのです。』とあります。旭山動物園の提唱した「行動展示」をフィギュアとして表現するのはヴィネットがふさわしいと言う訳です。
 

 



 

 
記事へなるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0


トラの系譜(13) 行動展示

2012/09/06 11:13
画像



















旭山動物園カプセル・ズー5 もうじゅう館「咆哮するトラ」 2007年4月 造形企画製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 このフィギュアは、旭山動物園(ヴィネット)カプセル・ズーの「咆哮するトラ」です。2007年4月の発売です。前作の「ズーラシアランチ・ジャングルクラッカー」から3年1ヵ月が経ちます。このフィギュアのモチーフは、上からクロヒョウ、アムールトラ、アムールヒョウとなっています。このフィギュアも完成度が高く、魅力的なものになっています。動物園の情景を基調とした構成となっています。動物園と言う動物にとっては特殊な環境での「行動展示」と言う事になります。「動物フィギュア」にとっては、本流ではない様に感じますが、本流も支流の集まりである事を考えるとこの様な主題でのフィギュアも面白いものだと感心させられます。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


トラの系譜(12) イメージの純化

2012/09/05 11:02
画像



















ズーラシアランチ・ジャングルクラッカー スマトラトラ 2004年3月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 このフイギュアの彩色についても少し紹介しておきます。このフィギュアの体色(背側)は赤味の強い茶色で仕上げられています。残念ながらこの写真では、その色彩が表れていないのですが、この系譜に登場する「トラ・フィギュア」の中では最も派手で鮮明な彩色です。けれどその彩色は決してイメージから逸脱したものではありません。むしろ、イメージを純化させた彩色として私は理解しています。確かにこの彩色は実物の体色を再現したものではないと思いますが、動物フィギュアとしては、昨日に紹介した「表情」と共にこの「彩色」が「生命感」を産む要因になっているのも事実です。「生命感」の「再現」と言う事でしょうか。「ミニチュア動物フィギュア」はあくまでも再現を試みるものですが、何を再現するのかを今一度、問う必要があるのではないでしょうか。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


トラの系譜(11) 顔の表情

2012/09/04 23:51
画像



















ズーラシアランチ・ジャングルクラッカー スマトラトラ 2004年3月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 このフィギュアの魅力は、威圧する表情にあります。顔にこれだけの表情を見せてくれる動物フィギュアは、過去に出会った記憶がありません。鋭い眼光とふてぶてしい面構えを見事に表現していると思います。私は動物フィギュアに「生命感」を求めていますが、顔の表情に「生命感」を感じる事もあるのだと始めて知らされました。基本的には、その動物のポージングや仕草で「生命感」を得る事が多い中で、顔の表情でそれを感じさせてくれるのですから海洋堂(敬略)及び松村しのぶ(敬略)の力量には感服させられます。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


トラの系譜(10) ズーラシアランチ

2012/09/03 16:52
画像



















ズーラシアランチ・ジャングルクラッカー スマトラトラ 2004年3月 製作・海洋堂 原型製作・松村しのぶ

 このフィギュアは、ズーラシアランチ・ジャングルクラッカーの食玩の中の「スマトラトラ」です。見事な「たてがみ(顎鬚)」と恐ろしいまでの壮観な顔つきは「トラ・フィギュア」の真骨頂なのかも知れません。事実、全くの個人的な思いですが、このフィギュアが最も洗練され、優れた「トラ・フィギュア」ではないかと思っています。「ヴィネット」と言う限られた空間に凝縮した情報を詰め込む情景模型の先駆けだと思います。この時はまだ。「ヴィネット」と言う言葉は使われていない様ですが、すでにその概念に沿って製作されている事に海洋堂(敬略)の「動物フィギュア」に対する先見的な見方を読み取る事が出来ると思います。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


トラの系譜(9) トラの「たてがみ」

2012/09/02 15:33
画像














平成十五年原色干支図鑑 ベンガルトラ 2003年月 監修・奥山秀輝 協力・宮島町立宮島水族館 製作・ユージン

 もうひとつの思いは、「鬛(たてがみ)」にあります。このフィギュアには「たてがみ」が表現されていません。「たてがみ」を持つ動物と言えば、「ライオンのオス」や「馬」などを思い浮かべますが、人間の成人男子の「頭髪から揉上げ」「揉上げから顎鬚」もその一例と聞きました。このフィギュアには黄色と黒の縞模様があり、「トラ」のイメージが保たれていますが、その「トラ模様」が無ければどの様に見えるのでしょうか…。
 「ライオンのオス」の様なボリュームのある壮観な「たてがみ」はありませんが、「トラ」にも歴とした「たてがみ」があります。この系譜では7頭(骨格を入れると8頭)の「トラ・フィギュア」を紹介する予定でいますが、「たてがみ」がないのはこのフィギュアだけです。「トラ・フィギュア」にとっての「たてがみ」は私たちが思う以上に「トラ」らしくその特徴となっている様です。系譜と共にその「たてかみ」の存在感を確かめて頂ければ理解できるのではないでしょうか。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


トラの系譜(8) 尻尾の長さ

2012/09/01 11:19
画像













平成十五年原色干支図鑑 ベンガルトラ 2003年月 監修・奥山秀輝 協力・宮島町立宮島水族館 製作・ユージン

 このフィギュアで、個人的に思っている事が2点ほどあります。その一点は「尻尾の長さ」です。当初、「アムールトラ」とは違って、「ベンガルトラ」は写真の様に「長い尻尾」を持っているものだと信じていました。勿論、このフィギュアがそうなっているからです。ところが、この系譜が始まり、様々な「トラ」を例外に洩れず調べていたのですが、「ベンガルトラ」も他のトラと変わらない尻尾の長さだったのです。ネットで過去に捕獲された「ベンガルトラ」の全長と尾の長さを記録した資料があり要約すると、全長302cm〜323cmの成体8頭の平均全長が312.3cmです。その尾の平均の長さが96.5cmでした。尾の長さの占める割合は30.9%です。ところが、このフィギュアの全長は98.2mmで、尾の長さ(伸ばしての計測)が45.6mmです。尾の長さの占める割合は46.4%です。動物フィギュアはあくまでもイメージを大切にするフィギュアですので、詳細な寸法精度は意味を持ちませんが、この尾の長さには違和感を覚えてしまいます。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


<<  2012年9月のブログ記事  >> 

トップへ

動物フィギュア考現学 2012年9月のブログ記事/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる